[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
大統領府
元記事公開日:
2022/07/11
抄訳記事公開日:
2022/09/01

バイデン政権がウェッブ宇宙望遠鏡からの初のフルカラー画像を公開

Biden Administration Makes Public First Full-Color Image from Webb Space Telescope

本文:

(7 月11日付、大統領府の標記発表の概要は以下のとおり)

本日、バイデン政権は史上最高解像度の赤外線観測用望遠鏡であるウェッブ宇宙望遠鏡から送られた、最初のフルカラー画像を公開した。本画像は銀河で埋め尽くされており、中には130億年以上前、即ちビッグバン直後に形成された銀河も含まれている。今後数日間にわたり、NASA(米国航空宇宙局)はさらに画像を公開し、太陽系外惑星の大気、星が形成される「星の苗床」、互いに作用しあって星の形成やブラックホールを誘発する銀河、星の死などの詳細を明らかにする予定である。

ウェッブ宇宙望遠鏡は、NASAが主導し、パートナーであるESA(欧州宇宙機関)、カナダ宇宙庁と共に進める国際的プログラムであり、その革新的技術によって、太陽系内部から観測可能な最も遠い初期宇宙の銀河まで、過去135億年の宇宙史のあらゆる時代を研究することが可能である。この望遠鏡の実現のために、数千人の技術者と数百人の科学者、そして米国29州と14カ国から300を超える大学、組織、企業が協力した。本望遠鏡は2021年12月にフランス領ギアナから打ち上げられ、現在、地球から100万マイル離れ太陽を周回している。

ウェブ宇宙望遠鏡からの画像は、米国政府のリーダーシップと他国との協力により、科学技術の発見に大きな飛躍がもたらされることを物語っている。バイデン政権は、連邦政府の政策決定に科学的公正性を取り戻し、科学技術による問題解決の分野で、米国民により広範かつ公平に関与し、貢献することに取り組んでいる。これには、パンデミック、がん、気候危機などの大きな課題への取り組みや、経済の繁栄と国家安全保障にとって不可欠な未来の技術や産業において米国が世界のリーダーであり続けるための取り組みが含まれる。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]