[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ヘルムホルツ協会(HGF)
元記事公開日:
2022/08/01
抄訳記事公開日:
2022/09/21

AIのセンターオブエクセレンスELSA設立に1,000万ユーロを助成

10 Millionen Euro Förderung für Aufbau des virtuellen Exzellenzzentrums ELSA

本文:

(8月1日付、ヘルムホルツ情報セキュリティ・センター(CISPA)による標記発表の概要は以下のとおり)

人工知能(AI)と機械学習(ML)における欧州のトップエキスパートネットワークの拡大は、最先端のAIソリューションの開発と使用を促進し、欧州を安全なAIの世界のビーコン(灯台)にすることを目的としている。欧州連合(EU)は、英国とスイスから250万ユーロに加えて、このプロジェクトに750万ユーロを助成している。プロジェクトELSA(European Lighthouse on Secure and Safe AI)は、ELLIS(European Laboratory for Learning and Intelligent Systems)に基づき、ヘルムホルツ情報セキュリティセンター(CISPA)によってコーディネイトされている。欧州のトップ研究機関や企業の優秀な研究者を結びつけ、AIとMLの分野における専門知識を結集している。

ELSAは、当初3年間実施される予定で、主に法的および倫理的原則に適合する堅牢な技術的アプローチを開発することを目的としている。

ELSAの研究プログラムは、26のパートナーの研究テーマを支援し、「技術的な堅牢性とセキュリティ」、「プライバシー保護技術とインフラ」、「人間の行動と監視」に焦点を当てている。目標を達成するために、①堅牢性保証と証明書の開発、②安全で堅牢な協働学習、③AIの倫理的で安全な使用のための人間による制御メカニズムの開発――という3つの主要な課題に取り組む。

ELSAは、研究とイノベーションのためのEUの助成プログラム、ホライズン・ヨーロッパの枠内にあり、その研究対象は、健康、持続可能な発展、デジタル化などの重要な社会的課題である。

プロジェクト・パートナーは、CISPA、ヘルシンキ大学、ミラノ大学、マックス・プランク協会、ヨーロッパ分子生物学研究所、他21団体である。

[DW編集局]