[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2022/08/11
抄訳記事公開日:
2022/09/29

生物多様性こそが健康の基盤となる

Biodiversität bildet die Grundlage für unsere Gesundheit

本文:

(2022年8月11日付、ドイツ連邦教育研究省(BMBF)による標記報道発表の概要は以下のとおり)

BMBFは人間の健康と生物多様性の関連性の研究を進めている。それに関し、新しいガイドラインを公表した。ヴァッツィンガーBMBF大臣は、生物多様性と生態系が人々の健康にとって不可欠な基盤を形成していると考えている。両者共、きれいな空気、飲料水、食糧を提供するだけではなく、人間の幸福にとって非常に重要な保養空間も与えてくれている。

「生物多様性と健康との関連性を研究する」:これこそが今回の新しい助成プログラムの目的である。「このファンディングは、生物多様性の可能性を健康増進にどのように活用できるかについての知識を得るのに役立つものである。革新的な研究のアイデアのおかげで、新しい治療アプローチを開発し、生物多様性の保全を促進することができる」とBMBF大臣は述べた。

最大1,600万ユーロの助成資金となるこの助成ガイドラインは、たとえば人間の健康が生物多様性にどのように関連しているか、そしてどのような潜在的な利益や危険があるかという問題に、根本的な貢献をする研究プロジェクトを支援している。また、生物多様性の変化によって健康状態がどう変わるかについても研究する。これに加えて、支援されたプロジェクトの成果は、予防と健康増進、並びに身体的および精神的疾患に対する治療アプローチに対しても適用することを考えている。

背景:この助成措置は、以前はほとんど接点のなかった学際的なプロジェクトの研究分野を結集させることを目的としている。自然科学の学際分野(たとえば生態学または生体毒性学)は、健康科学や人文科学的な学際分野(たとえば心理学、医学および公衆衛生、社会・社会研究、ならびに都市および地域計画)と協力すべきである。財団、協会または団体などの社会組織も関与することができる。プロジェクト・コンソーシアムを効果的に構成するための最良の前提条件が得られるように、最大3年間の主な研究フェーズの前に、1年間の構想フェーズも設けている。

[DW編集局]