[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
大統領府科学技術政策局(OSTP)
元記事公開日:
2022/08/05
抄訳記事公開日:
2022/10/03

OSTP、新興汚染物質に関する研究を推進する新計画を発表

White House Office of Science and Technology Policy (OSTP) Unveils New Plan to Advance Research on Emerging Contaminants

本文:

(2022年8月5日付、大統領府科学技術政策局(OSTP)による標記発表の概要は以下のとおり)

本日、OSTPの国家科学技術会議(NSTC)は、「国家新興汚染物質研究イニシアチブ(NECRI)」に関する新しい報告書を発表した。本報告書は、すべての米国民に清潔な飲料水を提供するという国家ビジョンを確立するものであり、米国の健康な未来を確実なものとするというバイデン政権の取り組みに基づいている。

この新しい報告書は、飲料水中の新たな汚染物質の検出と評価、およびそれらの汚染物質が引き起こす健康への悪影響の特定と軽減に関する、大きな研究上のギャップに対処する連邦政府の戦略の概要を示している。また、これまで飲料水中での検出が困難であった新興懸念汚染物質(CECs)を、より効果的に追跡し、特定し、そしてリスクを軽減するために必要な戦略的ステップの概要も示している。

この報告書が示している5つの研究目標は、(1)リスクの特定から軽減までの時間の短縮、
(2)発見、追跡、リスク軽減のためのツールの技術革新、(3)意思決定のためのツールとアプローチの開発と展開、(4)連邦政府のパートナーとそれ以外のパートナー間の学際的研究活動の連携、(5)これらの問題に関するコミュニケーションにおける透明性と国民の信頼の醸成、である。これらの重要な分野における研究を進めることにより、米国は「すべての人に清潔な水を」の実現に近づく。

本報告書は、2020年会計年度の国防授権法第7342条によって認可された、「環境、イノベーション、公衆衛生に関するNSTC合同小委員会」で協働している、OSTPと連邦政府のパートナーによって作成された。本報告書は、将来の研究に必要な強固な基盤を構築するために、あらゆるレベルの政府、地域社会、および民間部門が協力する重要性を強調している。また、気候変動と環境正義の理念を調査結果の中心に置き、新技術の開発、データ共有と処理プロセスに対する、地域社会の公平なアクセスの確保が重要であると明記している。

今後1年間、OSTPは連邦政府のパートナーと協力して、このイニシアチブの実施を支援するために必要なプログラム、政策、予算を策定することとしている。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]