[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2022/08/25
抄訳記事公開日:
2022/10/11

ドイツの旱魃:研究、ソリューション、適応策

Dürre in Deutschland: Forschung, Lösungen, Anpassung

本文:

(2022年8月25日付ドイツ連邦教育研究省(BMBF)による標記報道発表の概要は以下のとおり)

◇干上がった河川、森林火災、農家の収入損失:
ドイツの旱魃は、ますます頻繁に発生し、そして長期にわたっている。気候変動がもたらすこれらの影響と、共に生きて行くことを学ばなければならない。適応策を考える際に、BMBFによる研究助成は有用である。
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、気候変動の結果として、ドイツにおける旱魃の被害の程度と頻度は、増加し続けると想定している。
農業では、収量の損失が予想される。ライン川やエルベ川などの内陸航行は、制限されるか、中止しなければならず、河川沿いに位置する産業は、輸送手段が限られるため、生産を縮小し、エネルギー生産は、たとえば冷却水が十分に得られない場合には、抑制されることになる。

◇旱魃と共に生きる:連邦政府は適応策を策定中:
連邦政府は測定可能な数値目標を備えた予防的な気候適応戦略を策定中である。BMBFはこれに参加し、旱魃に対処するための実用的なソリューションを示す研究プロジェクトを支援している。

◇気候研究:予防、リスク管理、将来への備え:
BMBFの現在の助成プログラムでは、科学者が、予防、リスク管理、将来の予防措置のための知識ベースを開発している。たとえば、長期にわたる乾燥期間のような異常気象を研究し、必要な気候および環境情報を提供する。さらに水管理を適応化・適合化させるための新しいアプローチを開発し、現地の関係者と協働して実践的な適応策を策定している。
BMBFは国際的な責任を負い、場合によっては、国際的なパートナーと共に現地でのソリューション戦略を策定することもある。たとえば、都市緑化の設計・監理に関するガイドラインを策定し、灌漑事業、旧湿地や泥地の再湿潤化、農地の堀の再活性化や河川の再生など、さまざまな土地利用のための施策をつくり上げ、水収支に基づく気候適応策を費用対効果の面から評価する。

◇旱魃への適応策:
研究者は旱魃に対処し、適応するための基礎とソリューションを研究・開発するプロジェクトを推進している。

[DW編集局]