[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
外務・英連邦・開発省(FCDO)
元記事公開日:
2022/09/22
抄訳記事公開日:
2022/10/19

英国のテクノロジー企業が、アジア太平洋進出の窓口としてシンガポールに着目

UK tech companies eye Singapore as gateway for regional expansion

本文:

(2022年9月22日付、外務・英連邦・開発省の標記発表の概要は以下のとおり)

シンガポールは今週、アジア太平洋地域での成長機会を模索する最先端の英国企業24社の代表団を迎え入れる。これらの企業は、自動運転車、ロウテック(lawtech)、サイバーセキュリティ、ディープテックなど、さまざまなプロジェクトに取り組んでいる。

これら企業は、英国高等弁務官事務所の招きでシンガポールに1週間滞在し、サイバーセキュリティ庁、国防科学技術庁、GovTech、情報メディア開発機構、法務省などのシンガポール政府機関と会合を持つ。「第1回英国・シンガポール デジタル経済対話」フォーラムを開催し、デジタル取引の活用促進、政府と企業の両レベルでのパートナーシップ深化、技術革新のペースに対応した規制策定などを協議する。

訪問企業は、このまったく新しい「英国・シンガポール デジタル経済協定」(DEA)を活用して、アジア太平洋地域への進出拡大を狙う。DEAは世界で最も革新的な貿易協定であり、欧州とアジアとの間の最初のデジタル経済協定である。英国・シンガポール間貿易は、すでに年間 170 億ポンドを超えている。

テクノロジー企業向けの英国有数の成長プラットフォームであるTech Nationは、共同代表として今回の代表団を組織し、企業パートナーや投資家との90回の会合プログラムを作成した。

ロウテック企業 10 社が英国からシンガポールを訪れ、アジア太平洋地域でのビジネスチャンスを探っている。(「ロウテック(lawtech)」とは、法律事務所または弁護士による法的サービスや取引の従来の方法を、支援、補足、または代替する技術の意)。DEAは、ロウテックに関する具体的なコミットメントを含む世界初の貿易協定でもある。Tech Nationの調査によると、英国のロウテック業界規模は 114 億ポンドと評価されている。英国は欧州で最大の法律サービス市場を持ち、世界では米国に次いで第2位の規模である。DEAは、法律サービスで両国を結びつけ、企業が両市場において協同する機会を特定し易くするだろう。

DEAには、電子契約・電子署名の促進、安全な国際データフローの確保、重要機密情報の確実な保護などに関する具体的な規定がある。DEAは、現在および将来にわたり、英国とシンガポール間のデジタル取引を行う際のルールについて、企業に大きな信頼性と保証を与えるものとなる。

[DW編集局]