[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
科学技術部(MOST)
元記事公開日:
2022/08/18
抄訳記事公開日:
2022/10/27

「カーボンピークアウト、カーボンニュートラル支援実施計画(2022~2030)」に関する質疑応答

《科技支撑碳达峰碳中和实施方案(2022—2030年)》政策解读

本文:

党中央委員会と国務院による支援計画を実行に移すため、科学技術部等の9省庁は共同で、「科学技術によるカーボンピークアウト、カーボンニュートラル実施支援計画(2022~2030)」(実施計画)を発表した。最近、科学技術部の関係責任者は実施計画について、記者の質問に回答した。

1.「実施計画」の目的と意義は何か?
カーボンニュートラル化は、中華民族の永続的発展と人類の運命共同体構築に関わる、党中央委員会が慎重な検討の結果行った重大な戦略的決定である。科学技術の革新が、経済・社会の発展とカーボンニュートラル化を同時に実現する上での鍵となる。

党中央、国務院のカーボンニュートラル化に関する重大な決定を実行するため、*「1+N」政策体系に従い、科学技術部は発展改革委員会、工業情報化部、生態環境部、住宅都市農村建設部、交通運輸部等9省庁と共同で「実施計画」を策定した。「実施計画」は、2030年までのカーボンニュートラル目標達成のための科学技術革新の保証と支援を提案するもので、2060年までの目標達成支援も予備的に保証するものである。科学技術界、関連業界、分野、地方と企業が、カーボンニュートラル化の技術革新を進めるためのガイドとなる。
*:「1」はトップからの指導意見、「N」は業会や分野ごとの政策措置を指す。

2.「実施計画」の位置付けと作成原則は何か?
「実施計画」は、「カーボンニュートラル新発展理念の完全かつ正確な実施に関する党中央委員会と国務院の意見」および「2030年までのカーボンニュートラル行動計画」に沿ったもので、中国の主要産業の排出基準と2060年までの排出削減需要予測から、科学技術によるカーボンニュートラル化支援の技術革新の方向性を系統的に提案するものである。また、低炭素技術実証拠点の建設、人材育成、企業育成および国際協力等の措置を統一的に推進するものである。策定に際しては、以下の原則に従った。
(1)短期(2030年)および長期(2060年)の両計画を統一的に計画する。
(2)科学技術イノベーションと政策イノベーションを連携させる。
(3)科学技術部門と他部門の活動を連携させる。

3.「実施計画」の主要任務は何か?
(1)エネルギーのグリーン化、低炭素化への転換のための科学技術支援
(2)低炭素・ゼロカーボン産業プロセス改革における技術研究
(3)建設・輸送における低炭素・ゼロカーボン技術の研究
(4)カーボンネガティブおよび非二酸化炭素温室効果ガス排出削減の技術力向上
(5)最先端の破壊的低炭素技術開発
(6)低炭素・ゼロカーボン技術の実証
(7)カーボンピークアウト、カーボンニュートラル化に関わる経営判断支援
(8)カーボンニュートラル化のプロジェクト、拠点、人材間の相乗効果促進
(9)グリーン低炭素科学技術企業の育成と支援
(10)カーボンニュートラル技術革新における国際協力推進

[DW編集局]