（2022年9月8日付、国立科学財団（NSF）による標記発表の概要は以下のとおり）

本日、NSFはInnovation Corps（I-Corps™）ハブ5件の新設を発表した。これによりNSF主導の「国家イノベーションネットワーク」を拡大し、発見を社会に役立つ新たなソリューションへと転換する力を高める。各I-Corpsハブは、少なくとも8大学からなる地域連合として、年間最大300万ドルを5年間にわたり受給する。また、2021年に支援が始まった最初のI-Corpsハブ5件には、それぞれ新たなパートナー機関が加わった。

I-Corpsハブは、科学と工学のあらゆる分野の研究者に対して、実地の起業訓練を提供する。このハブは、大学、NSFの資金提供を受けている研究者、地方・地域の起業家コミュニティ、およびその他の連邦機関からなる「国家イノベーションネットワーク」の運営基盤となり、基礎研究成果の事業化を支援する。またI-Corpsハブは、多様で包括的なイノベーションエコシステムを全米で構築・維持するために協働している。

2011年に始まったI-Corpsプログラムは、基礎科学やエンジニアリングの発見から成長するディープテックの事業化支援を目的としており、これまでにおよそ2,800のチームが参加している。

今回新設したI-Corpsハブは、昨年の5件のハブと同様、以下の責任分野を通じて国家のニーズに応えることになる。

▽国家のイノベーション能力を高めるツール、リソース、訓練活動の開発と実装
▽経済価値を生み出す有望な研究の特定、開発、支援
▽I-Corpsプログラム参加者の経験から得られるデータや見識の収集、分析、評価、活用
▽多様なイノベーターコミュニティに対する機会提供
▽効果的なイノベーション実績の共有と活用による、全米の経済成長と生活の質の向上への貢献

詳細は、下記I-Corpsのウェブサイトを参照：
https://beta.nsf.gov/funding/initiatives/i-corps

[DW編集局+JSTワシントン事務所]