[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
英国研究・イノベーション機構(UKRI)
元記事公開日:
2022/09/28
抄訳記事公開日:
2022/11/02

エネルギーの地中貯蔵や海水の水耕農業利用など、新規冒険的プロジェクトを多数支援

Soil energy storage and seawater crops among adventurous projects

本文:

(2022年9月28日付、英国研究・イノベーション機構(UKRI)の標記発表の概要は以下のとおり)

エネルギーの地中貯蔵、海水の水耕農業利用、落石や地滑りに対する新しい警告ツールの開発など、77 件の新規プロジェクトがある。各プロジェクトは、リスクが高く、将来見通しが不確かながら、革新的なインパクトを与える可能性を有するエンジニアリングや情報通信技術研究に焦点を当てている。例えば次のようなプロジェクトがある。

◇カーディフ大学:再生可能エネルギーを必要な時に必要なだけ利用できるように、それを 足下の地中に貯蔵するエンジニアリング・リューションの研究。
◇キール大学:海草の仕組みから着想した、食塩水から塩をろ過する新たな手法の開発。これにより、世界の年間淡水消費量の70%を占める農作物への給水に、海水が利用可能となる。
◇ストラスクライド大学:落石や地滑りの早期警告システムとして機能する技術ツールの開発。冬の降雨量が増えると、落石が発生する可能性が高まる。降水量、気温、地震活動の可能性などの要因から、その可能性を警告する。

上記プロジェクトは、New Horizonsイニシアチブを通じて、UKRI傘下の工学・物理科学研究会議 (EPSRC) からの 1,500万ポンドの投資による支援を受ける。

この投資は、2020年にEPSRCが資金提供した100件超の革新的なNew Horizonsプロジェクトにさらに上乗せするものである。New Horizonsは、冒険的でまだ漠然とした研究を支援するなど、まさに画期的なプログラムである。また本プログラムでは、官僚主義を減らし、従来よりも迅速化を図るため、申請プロセスの合理化も試行した。

EPSRCは今後、New Horizonsの最初の2ラウンドのさらなる評価を実施し、順次追加ラウンドについて発表する予定である。

[DW編集局]