[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
欧州委員会(EC)
元記事公開日:
2022/10/11
抄訳記事公開日:
2022/11/11

結束政策の下、都市部のイノベーションプロジェクトに5,000万ユーロの公募

New European Bauhaus under Cohesion Policy: €50 million call for innovative projects in cities

本文:

(2022年10月11日付、欧州委員会の標記発表の概要は以下のとおり)

欧州都市イニシアチブ(EUI)は本日、都市部のイノベーションと持続可能な都市開発を構築するための都市の能力を支援するために、5,000万ユーロの公募を開始する。本公募は、新欧州バウハウス(NEB)のコアバリューである美学、持続可能性、包摂性を完全に実践に移すものである。これにより、Horizon Europeの下で資金支援を受けた最初の6プロジェクトに続き、第2世代のNEB実証試験が実施されることになる。EUIは、欧州地域開発基金 (ERDF)の一部である。

本公募では、NEBの理念に沿って、都市に変革を起こし、投資を生み出し、他の結束政策(Cohesion Policy)プロジェクトを刺激する可能性のあるプロジェクトを求めている。応募プロジェクトは、以下の4つのテーマに関連している必要がある。プロジェクトは、以下の4つのテーマに関連している必要がある:

・循環性とカーボンニュートラルの精神に基づく建築や改修
・文化遺産の保存や改修
・手頃な価格の住宅を実現するための建物の改修や改造
・都市空間の再生

ERDFは、選ばれたプロジェクトの費用の80%を資金支援する。各プロジェクトは最大500万ユーロを受け取ることができる。この資金は、欧州の他の都市、特に緑の未来に向けた変革の支援を最も必要としている都市や地域への革新的なソリューションの移転を支援し、さらに大きな影響を与えることになる。長期的には、支援を受けた都市は、プロジェクトの一部または全体を導入したいと考える他の3都市との間で、移転パートナーシップを結ぶ。公募の期間は2023年1月19日までである。

■背景

NEBは、2021年9月にフォン・デア・ライエン委員長によって立ち上げられた。これは、「グリーンディール」に文化的側面を加え、美学、持続可能性、包摂性の価値を統合するという現場での変化を通じて、グリーン移行を加速する。

4億5,000万ユーロのERDF専用予算を有するEUIは、2021年〜2027年の結束政策の都市部の側面を支援する新しい制度である。各加盟国のERDF資金の最低8%は、各都市が自身の持続可能な都市開発戦略に基づいて選択した優先課題とプロジェクトに投資されねばならない。

EUIは、イノベーションを支援するだけでなく、欧州全域のすべての都市部の能力を支援する。「EUのためのアーバンアジェンダ(Urban Agenda for the EU)などを通じて、持続可能な都市開発に関する政策立案と知見共有のためのデータを提供する。

EUIは、欧州委員会とフランスのオー・ド・フランス地方によって運営されている。これは、2014年〜2020年のプログラム期間の都市イノベーションアクション(Urban Innovative Actions)に基づいているが、都市部のイノベーション、持続可能性、他の都市での複製可能性により重点を置くものである。

[DW編集局]