[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国立科学財団(NSF)
元記事公開日:
2022/09/09
抄訳記事公開日:
2022/11/17

NSFが、気候変動とクリーンエネルギーの国際共同研究に助成

NSF invests in use-inspired climate change and clean energy research

本文:

(2022年9月9日付け、国立科学財団(NSF)による標記発表の概要は以下のとおり)

NSFは、「国際研究教育パートナーシップ(PIRE)」プログラムにおいて、総額1,900万ドルに上る13件の新規助成を発表した。今回のPIRE公募は、気候変動とクリーンエネルギーに関連する社会的課題に焦点を当てている。

PIREは、国際的な協力を必要とする、先見性があり、野心的、学際的、かつ実用志向(use-inspired)の研究プロジェクトを対象としている。プログラムの主な目的は、急速なスケールアップと成長の可能性が明確な、壮大なプロジェクトを支援することである。今回は公募要件の一つとして、従来の研究機関間連携を超えた、複数のステークホルダー間の連携構築が加えられた。その結果、国内外の企業、地方自治体、銀行および国際機関が、PIREプロジェクトで米国の大学と提携するという成果が得られた。

今回資金提供を受ける13のプロジェクトは以下のとおり:

▽人工知能(AI)を活用した地域ヒートポンプシステムによる建物の脱炭素化/テキサスA&M大学
▽気候変動に対応した持続可能でクリーンな都市交通促進のための国際パートナーシップ/イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校
▽気候変動に強い持続可能な食料生産:廃水の新たな処理・再利用法による、管理環境下での水耕農業/クレムソン大学
▽クリーンエネルギー社会のための全固体電池センター/イリノイ工科大学
▽クリーンエネルギー用の励起子ソフトマテリアルに関する日米パートナーシップ/バーモント大学
▽洋上風力発電インフラのためのマルチドメイン、マルチスケール、ポリシー対応のデジタルツイン/タフツ大学
▽低中所得国における気候リスク、環境汚染、幼少期格差/ペンシルベニア大学
▽中央メキシコにおける気候変動の影響と不平等の理解、可視化、緩和のための研究・教育能力の共同構築/クラーク大学
▽配向性ナノチューブ利用クリーンエネルギー技術のための日米ネットワーク(JUNCTION)/ライス大学
▽グローバル産業サプライチェーンの大幅な脱炭素化:技術・組織的慣行・制度設計/カーネギーメロン大学
▽超強靭性建造物における「ワン・ウォーター」技術(TOWER)/バッファロー大学
▽コンクリート生産と温室効果ガス排出の分離研究における国際パートナーシップの推進/テキサス大学アーリントン校
▽地中水素貯留のための4つのネットワーク/カリフォルニア大学バークレー校

[DW編集局+JSTワシントン事務所]