[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
大統領府
元記事公開日:
2022/09/09
抄訳記事公開日:
2022/11/18

連邦政府が、宇宙関連人材の奨励・育成・雇用に関する官民の取り組みを発表

Vice President Harris Announces Commitments to Inspire, Prepare, and Employ the Space Workforce

本文:

(2022年9月9日付、大統領府による標記発表の概要は以下のとおり)

本日、カマラ・ハリス副大統領は、国家宇宙会議(National Space Council)の第2回会合において、政府・民間企業・教育訓練機関および慈善団体による宇宙関連STEM(科学・技術・工学・数学)イニシアチブへの新たなコミットメントを発表した。これにより、次世代の宇宙労働力の奨励・育成・雇用を促進する。

今日の課題に対処し、明日の発見に備えるため、米国は熟練した多様な宇宙労働力を必要としている。このため、大統領府は連邦省庁横断の宇宙関連STEM教育ロードマップを発表した。同ロードマップは、幅広い宇宙従事者の意識の向上、宇宙関連求職者のためのリソースと機会の提供、あらゆる背景の宇宙労働力の採用・維持・昇進のための戦略など、多様で包摂的な宇宙労働力育成を強化する政府活動の第一段階の概要を提示している。

また、将来にわたる宇宙労働力へのニーズを満たすには、官民および慈善部門の協力が必要となる。副大統領は、熟練労働力需要の高まりに対応するため、宇宙産業能力の向上に注力する新たな宇宙企業連合を発表した。

2022年10月に立ち上げられる本連合は、ブルーオリジン、ボーイング、ロッキードマーチン、ノースロップグラマンが中心となり、アマゾン、Jacobs、L3Harris、Planet Labs PBC、Rocket Lab、Sierra Space、Space X、Virgin Orbitなどの業界パートナーが参加する他、Florida Space Coast Consortium Apprenticeshipプログラムとそのスポンサー、SpaceTEC、Airbus OneWeb Satellites、Vaya Space、Morf3Dも参加を予定している。

また連合は、航空宇宙産業協会と米国航空宇宙学会の支援を受け、フロリダのスペースコースト(Space Coast)、ルイジアナ・ミシシッピのガルフコースト(Gulf Coast)、および南カリフォルニアの3地域でパイロットプログラムを立ち上げ、コミュニティ大学、労働組合などのサービスプロバイダと協力し、特にSTEM職で十分実績がなかった人々を引き付け、訓練し、雇用機会を創出するための、再現性と拡張性のある手法を実証する予定である。

さらに、連邦政府機関と民間部門は、宇宙STEM教育と労働力の促進のために、以下のような取り組みを行うとしている:

■教育者のための連邦宇宙STEM教材の整備
■連邦政府による実地訓練機会の提供
■宇宙STEMキャリアを追求する若者の奨励
■教育者のための宇宙STEM教材と専門能力開発の提供
■米国の多様性を反映した宇宙労働力の開発

[DW編集局+JSTワシントン事務所]