[本文]
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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
- 元記事公開日:
- 2022/09/29
- 抄訳記事公開日:
- 2022/11/29
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ラウジッツ地方と中央ドイツ石炭地域に2つの大規模研究センターの設立を決定
- 本文:
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(2022年9月29日付、ドイツ連邦教育研究省(BMBF)による標記発表の概要は以下のとおり)
本日、連邦政府、ザクセン州およびザクセン・アンハルト州は、ラウジッツ地方と中央ドイツ石炭地域に2つの大規模研究センターを設立するためのアイデア・コンペティション、「知が地域の未来の展望を創り出す“Wissen schaft Perspektiven für die Region!”」、の2つの受賞研究機関を発表した。ドイツ天体物理学センター(DZA)と化学変革センター(CTC)である。
シュタルク・ヴァッツィンガー(Bettina Stark-Watzinger)BMBF大臣は「石炭地域の構造変革を図り、人々に未来の展望を与える必要がある。その鍵となるのが研究である。この2つの大規模な研究所の設立を決定したことで、私達は今日、一つの節目を迎えた。DZAとCTCにより、ザクセン州のラウジッツ地方と中央ドイツ石炭地域には科学的な特性が備わり、地域にとって重要な雇用が創出される。連邦政府だけでも、2038年までに両センターに、それぞれ11億ユーロ以上の資金を投資する予定である」と述べた。
ザクセン州のミヒャエル・クレッチュマー(Michael Kretschmer)首相は「ザクセン・アンハルト州と共に中央ドイツに「ケムレジリエンスのセンター“Chemresilienz Zentrum”」を建設中である。ラウジッツ地方では、ギュンター・ハージンガー(Prof. Günter Hasinger)教授によるドイツの天文学と天体素粒子学の共同イニシアチブに期待している」と話した。
ザクセン・アンハルト州のライナー・ハーゼロッフ(Dr. Reiner Haseloff)首相は「中央ドイツ石炭地域に大規模研究機関を設立するという本日の決定により、イノベーション主導の構造変革に不可欠な基盤が築かれた。再生可能な原材料と廃棄物に基づく化学産業における循環的で持続可能な循環型経済は、事業拠点の発展に根本的に貢献し、重要な産業部門への供給を担保するものである。さらにCTCで計画されているデュアル教育訓練プログラムは、地域経済と熟練労働者の採用を強力に推進するのである」とコメントした。
科学委員会のドロテア・ヴァーグナー(Prof. Dorothea Wagner)委員長は「6つの科学委員会の委員長として、2つの研究センターへの資金提供を支持する。科学主導のプロセスで、合計63人の専門家が研究ミッションの科学的卓越性を評価し、イノベーションの可能性と将来性について国際比較で評価した。この2つのセンターが、科学の拠点としてのドイツを持続的に強化すると確信している」と付け加えた。
転換・構造影響評価委員会のウーヴェ・カントナー(Prof. Uwe Cantner)委員長は「この委員会では、転換、組織構造、地域で予想される経済的影響の観点から、6つの構想の可能性を評価した。選定された2つの大規模研究センターは、中央ドイツ石炭地域とザクセン州のラウジッツ地方の構造転換を加速し、地域の人々に新しい未来の展望を開くであろう」と付言した。
[DW編集局]