[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2022/10/06
抄訳記事公開日:
2022/12/12

6省庁が協力して「ワンヘルス」アプローチを研究プラットフォームに

Stark-Watzinger: Sechs Bundesministerien verankern zusammen One-Health in der Forschung

本文:

2022年10月6日付、ドイツ連邦教育研究省(BMBF)による標記発表の概要は以下のとおり

BMBF主導の下、6つの省庁は本日、医学研究における「ワンヘルス」(One-Health)アプローチを強化するための新しい共同研究協定を発表した。参加省庁は、連邦食料農業省(BMEL)、連邦保健省(BMG)、連邦防衛省(BMVg)、連邦環境・自然保護・原子力安全・消費者保護省(BMUV)および連邦経済協力開発省(BMZ)である。

シュタルク・ヴァッツィンガー(Bettina Stark-Watzinger)BMBF大臣は、以下のように述べた:

「新型コロナの大流行とサル痘の発生は、人間の健康が、動物の健康や環境と如何に密接に関連しているかを示した。我々は、人間、動物、生態系の健康を持続的に改善することを目的とした「ワンヘルス」アプローチによって、これに対処していく。今般、6つの連邦省が力を合せて、このアプローチを研究活動においても、しっかりと定着できたことをうれしく思う。成功した人獣共通感染症の研究プラットフォームを、「ワンヘルス」研究プラットフォームへとさらに発展させていく。特に健康予防に関しては、医学・獣医学・環境科学のような様々な科学分野間で協働できる基盤を構築したことで、この研究プラットフォームが、感染経路、薬剤耐性、汚水処理などの研究に対しても適用できるようになるであろう。」

■背景

早くも2006年には、BMBF・BMEL・BMGが、人獣共通感染症に関する共同研究協定を採択し、2016年にBMVgが加わった。今般、新たにBMUVとBMZが協定に参加したのは、人間・動物・植物の健康が、地域だけでなくグローバルな環境汚染と密接に関連しているからである。このように、6省庁は国内および国際レベルで、人間・動物・植物・環境に関わる「ワンヘルス」アプローチを総合的に強化するための基盤を築いている。

[DW編集局]