[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦経済・気候保護省(BMWK)
元記事公開日:
2022/10/12
抄訳記事公開日:
2022/12/13

連邦政府の熟練労働者戦略を閣議決定

Kabinett beschließt Fachkräftestrategie der Bundesregierung

本文:

(2022年10月12日付、ドイツ連邦経済・気候保護省(BMWK)による標記発表の概要は以下のとおり)

本日、連邦政府は、新たな熟練労働者戦略を閣議決定した。これにより、連邦政府は企業が熟練労働者を雇用し、維持する努力を支援する。成功させるためには、企業、従業員、州や地方自治体、ソーシャルパートナー、商工会議所、連邦雇用庁、教育訓練提供者、連邦政府などのすべての関係者が貢献する必要がある。

連邦政府の熟練労働者戦略の中心となる5つの行動目標は、以下のとおりである:

1.最新の教育・研修・訓練
2.目的を絞った継続教育
3.雇用を効果的に創出し、労働参加率を高める
4.仕事の質の改善と職場風土の改革
5.移民の近代化と国外への移出の回避・低減

フーベルトゥス・ハイル(Hubertus Heil)連邦労働社会大臣は、以下のように述べた:

「熟練労働者を確保することは、繁栄を保持することである。ドイツ国内と海外でさらに熟練労働者を引き付けるために、熟練労働者戦略を再始動させた。訓練の保証、教育休暇の確保、資格手当の交付など、ここに住む人々に的を絞った教育訓練を引き続き強化していく。また女性の雇用率を高め、海外の有能な熟練労働者が、国内企業に就職しやすい環境を整えたいと考えている。本戦略をもって、熟練労働者不足が成長のブレーキとならないように、適切な道筋を示した」

シュタルク・ヴァッツィンガー(Bettina Stark-Watzinger)連邦教育研究大臣は、以下のように述べた:

「本日閣議決定した熟練労働者戦略は、熟練労働者確保のために、政治・企業・社会の共同活動を束ねるためのものである。その鍵は、「職業教育のためのエクセレンス・イニシアチブ」であり、熟練労働者の確保とその資格の取得を目指した新たな推進力になると考えている。2023年からは新たなイニシアチブ「InnoVET plus」により、職業教育訓練の革新性、魅力および卓越性を強化する。またBAföG(個々の適性に合った教育を促進するための連邦法)により、専門的な資格を持つ専門家がキャリアアップできる機会を増やしたい」

ハーベック(Robert Habeck)BMWK大臣は、以下のように述べた:

「熟練労働者の移民を増やすためには、その条件を明確にする必要があり、そのための法的根拠を今年末までに作成する予定である。多くの分野で熟練労働者を必要としているが、何よりもエネルギー転換と気候保護の専門家が不足している。新たな資格取得の機会を増やし、養成訓練と継続訓練をより魅力的なものにしたいと考えている」

[DW編集局]