[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
首相府
元記事公開日:
2022/11/24
抄訳記事公開日:
2022/12/14

「初めての工場」プロジェクト 初回で18件採択

France 2030 : annonce des premiers lauréats de l'appel à projets "Première usine"

本文:

 フランス政府は、5か年の投融資計画に盛り込まれている公募プロジェクト「初めての工場建設」の初回の採択結果を18件発表した。

 今回のプロジェクトは、政府が2022年1月に発表した、総額23億ユーロの「製造業スタートアップ戦略」(SDI戦略)(編集局注:ディープテック支援も対象としている)の一環。スタートアップ企業の生産活動のレベルを上げ、製品の製造に結びつくプロジェクトを増やしていく目的がある。首相府投資総務庁と経済・財務省が共同で企画し、公共投資銀行がファンディングを担う。

 フランスには、メーカーとして育つのに適しているとされるスタートアップが1,600社あり、生産面でのイノベーションが期待されている。スタートアップが起こってメーカーとして育っていくうえでの障害を取り除き、特にフランス国内で、各企業が初めて工場を建設するための資金が滞るのを、SDI戦略によって防ごうとする狙いがある。

 そのなかの「初めての工場建設」プロジェクトは、2022~26年の期間で総額5億5,000万ユーロの規模とし、スタートアップ企業やイノベーションが期待される中小企業を対象とする。

 今回の採択では、4月までに応募があった約100件の候補の中から18件が選ばれた。4億6,700万ユーロが投資され、バイオテクノロジー、医療、農業・食料、電池、材料、ロボティクスなどの戦略分野で、積極的な製造活動を展開することが期待されている。

[DW編集局]