（2022年10月31日付、科学技術政策研究院（STEPI）の標記発表の概要は以下のとおり）

STEPIは、11月3日、第449回STEPI科学技術政策フォーラムを開催する。今回のフォーラムは、激化する技術覇権競争に対応し、主体的に経済および技術の安全保障を確保するために、統合的観点から国家戦略としてのイノベーション戦略を樹立することを目指すものである。国会・政府関係者および大学その他の研究機関の専門研究者が一堂に会して、米中欧など主要国の国家・経済・技術安保戦略を検討し、問題認識を共有した上で対応策を模索することになる。

ムン・ミオク科学技術政策研究院長の開会のあいさつと、キム・ジンピョ国会議長、ペク・ヘリョン委員長（政務委員長）、キム・ハンギュ国会議員（政務委員会）の祝辞で始められる今回のフォーラムでは、まずキム・ヤンヒ教授（大邱大）によって、「技術覇権競争と韓国の経済安保戦略」が発表される。ここでは、韓国の経済安保的観点からSWOT分析が行われ、さまざまな新たな経済安保問題に対して、原則的かつ一貫的な対応が必要であることが述べられる。次いで、ペク・ソイン科学技術外交政策研究団長によって、「技術主権確保のための科学技術国際協力戦略」が発表される。ここでは、すべてのサイクルを展望する中で、科学技術国際協力戦略の樹立、グローバルメガインパクトプロジェクトの企画、科学技術イノベーション拠点の高度化、そしてガバナンスおよび制度改善策などが論じられる。討論はソン・スンウ院長（韓国知識財産研究院）を座長とし、イ・スンジュ教授（中央大、経済安保外交諮問委員長）、パク・ビョンゴァン代表（フラウンホーファー韓国事務所）、パク・チョンギョ団長（韓国産業技術振興院）、イ・ジュン本部長（産業研究院）、クォン・ソンフン立法調査官（国会立法調査処）らにより、世界の主要国の積極的な国家・経済・技術安保戦略への対策などが議論される。

ムン・ミオク科学技術政策研究院長は、「国際的な技術覇権競争の激化にともない、技術の占有と統制を志向する技術ブロック化の動きが本格化してきている。国家的なイノベーション技術を保持しているかどうかが国力に直結するという点に鑑みれば、国際的な技術覇権競争の中で韓国のイノベーション戦略を提示することは、現在喫緊の課題である。今回のフォーラムを通じて、保護一辺倒でなく、科学技術力強化のための国際協力、海外企業の誘致など、保護と協力のバランスのとれた統合的戦略が韓国イノベーション戦略の中核として提示されることを期待する」と述べた。

[DW編集局]