[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
国家統計局(NBS)
元記事公開日:
2022/08/31
抄訳記事公開日:
2022/12/22

2021年全国科学技術経費投入統計公報

2021年全国科技经费投入统计公报

本文:

2022年8月31日、中国国家統計局、科学技術部、財政部は、「2021年全国科学技術経費投入統計公報」を公表した。公報の要旨は次のとおり。

2021年、中国の研究・試験開発(R&D)投資は、比較的速いペースで成長を続け、科学技術に対する国家財政支出は着実に増加し、基礎研究への投資が占める比率は大幅に増加している。

一.R&D投資の状況

2021年、国は合計2兆7,956億3,000万元をR&Dに投資し、前年比で3,563億2,000万元増加、14.6%の伸びとなり、増加率は前年と比べて4.4ポイント加速している。R&D投資の強度(対GDP比)は2.44%で、前年比0.03ポイント増となった。R&D要員のフルタイム勤務に基づいて計算した一人当たり平均の経費は489,000元で、前年比23,000元増加している。

種類別にみると、基礎研究に1,817億元(前年比23.9%増)、応用研究に3,145億4千万元(同14.1%増)、実験開発に2兆2,905億9千万元(同14.0%増)が投じられた。基礎研究経費の割合は6.50%で、前年比0.49ポイントの大幅増、応用研究と試験開発の割合は、それぞれ11.3%、82.3%であった。

主体別にみると、企業のR&D投資は2兆1,504億元(前年比15.2%増)、政府系研究機関では3,717億9,000万元(同9.1%増)、高等教育機関では2180億5000万元(同15.8%増)と、いずれも前年より増加している。企業、政府系研究機関、高等教育機関が占める比率は、それぞれ76.9%、13.3%と7.8%であった。

業種別にみると、ハイテク製造業のR&D投資は5,684億6,000万元で、投資の強度(営業収入比)は2.71%で、前年比0.05ポイント増であった。規定の規模以上の工業企業の内、R&D投資が1,000億元を超える業種は5つあり、規定の規模以上の工業企業のR&D投資全体に占める割合は51.2%であった。

地域別では、R&D投資が1,000億元を超える省(直轄市)は11あり、広東省(4,002億2,000万元)、江蘇省(3,438億6,000万元)、北京市(2,629億3,000万元)、浙江省(2,157億7,000万元)、山東省(1,944億4,000万元)、上海市(1,817億8,000万元)、四川省(124億5,000万元)、 湖北省(1,160億2,000万元)、湖南省(1,028億9,000万元)、河南省(1,018億8,000万元)、安徽省(1,006億1,000万元)である。R&Dの投資強度(対地域GDP比)が、全国平均を超える省(直轄市)は、北京市、上海市、天津市、広東省、江蘇省と浙江省の6つであった。

二.財政科学技術支出の状況

2021年、国家財政科学技術支出は1兆766億7,000 万元で、前年比671億7,000万元増、6.7%の伸びとなった。その内、中央財政の科学技術支出は3,794億9,000万元で、国の財政科学技術支出の35.2%を占め、地方財政の科学技術支出は6,791億8,000万元で、64.8%を占めた。

[DW編集局]