[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国防科学技術研究所(Dstl)
元記事公開日:
2022/11/01
抄訳記事公開日:
2022/12/23

センサー技術を搭載した自律走行車による危険物検出の実証実験に成功

Successful trial for autonomous vehicle with sensor technology

本文:

(2022年11月1日付、国防科学技術研究所(Dstl)の標記発表の概要は以下のとおり)

自律型無人システムを化学物質や放射線物質が存在する地域の予備および本格調査に使用する試みが、実用化に一歩近づいた。この最先端の概念を実証するハイブリッド地域調査(Hybrid Area Reconnaissance and Survey, HARS)の実地試験が成功を収めた。この概念は、軍隊の安全を守り、効率を向上させ、将来的に英国軍の作戦上の優位性確保に役立つ可能性がある。

このプロジェクトは、国防科学技術研究所(Dstl)とその他国防省組織及び産業界との協力で行われている。

試験で使用されたプラットフォームは、最近開発された概念実証機で、無人の地上車両 (Viking)に、下記の化学および放射線センサーを搭載したものである。

・地上に堆積した化学物質を特定する質量分析計2台
・揮発性化学物質を検出する蒸気センサー2台
・放射線の危険性を測定するガンマ線分光計

このセンサー技術をモジュラー型「パレット」に搭載したことは、必要に応じて適切なプラットフォームに取り付けることができるため、拡張性と費用対効果が向上する。

試験は、ソールズベリー平原で5週間にわたって行われ、第28工兵連隊(C-CBRN:化学、生物、放射性物質、核のうちの化学部隊)のFALCON飛行隊の協力を得て、有人システムとの性能比較試験を行った。

[DW編集局]