（2022年11月17日付、欧州委員会の標記発表の概要は以下のとおり）

EIC基金 -欧州イノベーション会議 (EIC) の株式投資機能で、ディープテック・イノベーションを特定、発展、拡大するための「新欧州イノベーションアジェンダ」の重要な構成要素- は、Horizon Europe の下での第一弾として35件の投資を決定した。この決定による投資総額は、約1億9,000万ユーロにのぼる。これらのうち次の2件は、すでに投資協定に至っている。
・Apix Analytics： すべての再生可能ガスに対応する初の小型汎用ガス分析装置を開発した
・Lattice Medical： 患者自身の組織による乳房の自己再建技術に取り組んでいる

これらは、2022年6月のSiPearl 社への最初の投資に続くものである。さらに、24の案件がEIC基金の投資承認プロセスに提出されており、今後数週間でさらなる決定がなされる予定である。

これは、EIC基金の再編と外部ファンドマネージャーの任命を経て行われた、EICアクセラレータ(EIC Accelerator)の投資部門の実装に向けた重要な一歩であり、助成金提供部門の急速な進歩を補完するものである。EIC基金は、ハイリスクなディープテックスタートアップが革新的技術を市場に投入して規模を拡大できるよう、現在全面的に運用されている。

助成金と株式投資を提供する EICアクセラレータの下で、2021 年 6 月以降、313 社が支援対象として選ばれている。これらの企業への助成金は、総額6億8,000 万ユーロで、既に185 件の助成契約が締結されている。313 社の半数以上（184 社）は、EIC基金を通じてそれぞれ 50 万ユーロから 1,500 万ユーロの株式投資を受けることも提案されている。今回発表された 35 社は、このグループの中で、欧州投資銀行 (EIB) による厳格な適格審査プロセスを経て投資決定を下された最初の企業群である。

[DW編集局]