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- 国・地域名:
- 英国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)
- 元記事公開日:
- 2022/11/07
- 抄訳記事公開日:
- 2023/01/11
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英国初の大規模商業用リチウム精製所の建設を発表
- 本文:
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(2022年11月7日付、ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)の標記発表の概要は以下のとおり)
本日、グラント・シャップスBEIS大臣は、ティーズサイド(Teesside)を訪問し、電気自動車、再生可能エネルギー、コンシューマーテクノロジー製品のサプライチェーンで使用するバッテリーグレードの材料を提供する、英国初の大規模商業用リチウム精製施設の建設を公表した。
グリーンリチウム(Green Lithium)社は、レベリングアップ(Levelling Up)プログラムと英国を世界で最もビジネスがしやすい国にするという政府計画を後押しするため、ミドルスブラ(Middlesbrough)のティーズポート(Teesport) に、リチウム精製施設を建設すると発表した。建設期間中に 1,000 人以上の雇用と、操業開始後は高度技能者250人の長期雇用を生み出す。
現在、世界のリチウム精製の89%は東アジアで行われており、欧州には精製施設はない。Green Lithium社は、これがアジア以外では初の商業用リチウム精製施設になるとしている。
英国政府は、自動車変革基金(Automotive Transformation Fund)を通じて、60万ポンド強の助成金でGreen Lithium社を支援している。
リチウムは、バッテリーに不可欠な材料であり、安定したな供給は自動車およびエネルギー産業にとって非常に重要である。希少鉱物は、携帯電話、風力タービン、戦闘機など、我々の日常生活に欠かせない製品にとって必須のものである。
希少鉱物は、市場が不安定でサプライチェーンが複雑であるため、供給が途絶えるリスクが高い。2040年には、世界で現在の4倍以上の希少鉱物が必要になると予測されている。
[DW編集局]