[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
デジタル・文化・メディア・スポーツ省(DCMS)
元記事公開日:
2022/12/05
抄訳記事公開日:
2023/01/11

政府が、英国の半導体産業強化のための国家的な取り組みを模索

Government explores national initiatives to boost the British semiconductor industry

本文:

(2022年12月5日付、デジタル・文化・メディア・スポーツ省(DCMS)の標記発表の概要は以下のとおり)

政府が今後策定する半導体戦略を通じて、英国の産業を支えるインフラを強化する計画の一環として、新たな国家機関が設立される可能性がある。この戦略は、英国のマイクロチップ企業の可能性を最大限に引き出し、雇用とスキル開発を支援して英国の国内産業を成長させ、半導体の安定供給を確保することを目的としている。

DCMSは本日、国内産業を結集して共通の課題に取り組み、企業の規模拡大を支援する新たな国家イニシアチブの実現可能性調査プロジェクトを始動させた。

イノベーションへの障壁に対処し、産業界の成長を図るために、チップ企業の試作・製造施設へのアクセスの改善が必要かどうかを検討する。また、スタートアップ企業が専門的なソフトウェアツールを利用しやすくなる機会や、サプライチェーンの中で、まさにチップが加工されるポイントであるパッケージングにおいて、最先端のプロセスを開発する方法についても検討の対象とする。

英国の半導体産業は、過去10年間で急速に拡大し、世界における売上は、2012年から2021年の間に95%増加した。英国は、チップの設計、研究、化合物半導体など、業界として必要な強みを多く確立している。

調査では、業界協調、シリコンの試作、化合物半導体のオープンアクセス製造、先端パッケージング、知的財産の5つの主要領域において、インフラ改善を検討する。その結果は、政府が近々発表する半導体戦略で掲げられる野心的な目標を、どのように実現できるかを示すことになる。この戦略は、実現可能性調査の完了を待つことなく、可能な限り早期に公開されることになっている。

なお、ここで提案されているイニシアチブは、現在検討されている多くの選択肢の一つであり、本戦略の全容を表すものではない。

[DW編集局]