[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
科学技術部(MOST)
元記事公開日:
2022/10/25
抄訳記事公開日:
2023/01/16

中国・EU科学技術協力「ドラゴン計画」の第5期中間成果発表会開催

科技部副部长相里斌出席中欧科技合作“龙计划”五期中期成果研讨会开幕式

本文:

(2022年10月25日付、科学技術部の標記発表の概要は以下のとおり)

10月17日、中国・EU科学技術協力「ドラゴン計画」の第5期中間成果発表会が開催された。開会式では、相里斌中国科学技術部副部長とヨーゼフ・アッシュバッハー欧州宇宙機関(ESA)長官が出席し、挨拶を行った。会議は、国立リモートセンシングセンター(NRSC)のZhao Jing所長とESA地球観測部(EOD)のMaurice Borgeaud部長上級顧問が共同議長を務め、科学技術部(MOST)のSun Key国際協力部副部長と欧州宇宙機関のSimonetta Cheli地球観測部長が開会式で講演を行った。

相里斌副部長は、次のように指摘した。
「科学技術イノベーションは、中国とEUの協力を深化させる重要な推進力であり、宇宙科学技術は中国・EU科学技術協力の重要な分野である。『ドラゴン計画』の18年間の協力により、中国・EUは大きな利益を得てきた。双方のリモートセンシング分野における衛星データのオープンシェアのレベルは著しく向上し、国際的先進レベルの革新的な研究成果が数多く達成され、リモートセンシング分野において何千名もの研究者を育成してきた」

アッシュバッハー長官は、「ドラゴン計画」がリモートセンシング分野における双方の科学研究と技術応用を推進したことを称賛し、双方の科学者が協力の中で収めた成果を高く評価した。また長官は、双方が「ドラゴン計画」の協力を契機として、意思の疎通と協力を引き続き強化し、気候変動等の地球規模の課題に共同で対応するよう希望した。

開会式では、「ドラゴン計画」第5期の進捗報告と中国・EU地球観測のミッションとその応用に関する報告もなされた。

「ドラゴン計画」は、MOSTとESAが2004年に開始した地球観測分野における科学技術協力計画であり、NRSCとEODによって実施されている。第5期は、2020年に正式に開始され、これまでの4期を基礎として、研究分野、衛星データソース共有、研究参加科学者人数はさらに拡大し、研究参加者総数は736人に達している。協力の分野は固体地球、海洋と沿岸域、気候変動、ビッグデータ等の10大分野に及び、共有した軌道上の衛星データソースは28種類に達し、地球観測協力と技術水準の向上を効果的に推進した。

会議の会期は5日間で、55のプロジェクトチームの責任者がプロジェクトの進捗報告を行い、第5期協力の中間成果を系統的に総括したほか、青年ポスター展示会等の活動も行われた。

[DW編集局]