（2022年11月29日付、ドイツ連邦教育研究省（BMBF）による標記報道発表の概要は以下のとおり）

人口動態の変化、脱炭素、デジタル化は、我々の社会に大きな課題を投げかけている。ドイツの将来の革新力、競争力、繁栄を確保するためには、変革のプロセスをうまく進める必要がある。そのためには、これらの変化を担うことができる、十分な数のあらゆるレベルの優秀な熟練労働者が必要となる。そこで連邦政府は、新たな高度専門技術者戦略を策定し、行動分野について、雇用者側、労働組合、州や自治体の傘下組織、連邦雇用庁の代表らの間で協議が行われた。

本戦略の中心活動分野は以下の５つである：

1.最新の教育・研修・訓練
2.目的を絞った継続教育
3.雇用を効果的に創出し、労働参加率を高める
4.仕事の質の改善と職場風土の改革
5.移民の近代化と国外への移出の回避・低減

◆今後の教育・訓練の出発点

高度専門技術者戦略は、熟練労働者の確保に向けた政治、経済および社会の共同活動の出発点であり、継続して行なわれるべきものである。BMBFは、特に最新の教育訓練と目標を絞った継続訓練に重点を置いている。機会を創造することを標榜する省として、継続教育が誰にとっても容易日曜可能で、すべての人々のキャリアーアップの機会が改善されるよう、職業訓練システムを革新的で将来性のあるものとするよう努めている。

本戦略の目標は、一つは、若者が労働市場に参入するために必要な最良のスキル獲得の機会を提供することであり、もう一つは、継続訓練によって、誰もが職業生活においてさらに成長し、新たな課題に適応できるようにすることである。

熟練労働者を確保するための施策は以下のとおり：

1）職業教育のためのエクセレント・イニシアチブ
2）国家継続教育戦略
3）「InnoVET（革新的職業教育訓練プロジェクト）」公募
4）教育規則の近代化
5）最新の継続教育
6）部分認定教育コース
7）職業オリエンテーション・プログラム
8）技能労働者確保に貢献するMINT（いわゆるSTEM科目）教育
9）外国の職業資格の認定
10）海外からの留学生へのアドバイス

[DW編集局]