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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦経済・気候保護省(BMWK)
- 元記事公開日:
- 2022/11/30
- 抄訳記事公開日:
- 2023/01/27
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高度専門技術者確保に向け、移民法を抜本的に改定
Deutschland wird das Einwanderungsrecht grundlegend modernisieren
- 本文:
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(2022年11月30日付、ドイツ連邦経済・気候保護省(BMWK)による標記報道発表の概要は以下のとおり)
連邦政府は、高度専門技術者の海外からの移民に関する重要事項を閣議決定した。
ナンシー・フェーザー(Nancy Faeser)連邦内務・故郷大臣は、次のように述べた:「外国の熟練労働者が経験や能力を備えている場合、彼らがドイツで資格を取得し、労働市場での足がかりを得られるようにしたい」。
フーベルトゥス・ハイル(Hubertus Heil)連邦労働社会大臣は次のように述べた:「新たな高度専門技術者移民法では、彼らを確実に受け入れる上で必要な改訂が行われている。人材獲得競争において有利となるよう、ドイツで働くことを容易にする新たな方法を提供している」。
アナレーナ・ベアボック(Annalena Baerbock)連邦外務大臣は、次のように説明した:「海外の教育水準の高い多くの若者が、ドイツで専門的に成長できることを望んでいる。ドイツは、こうした希望を実現させるために、高度専門技術者の移民を促進させる必要がある」。
ハーベック(Robert Habeck)BMWK大臣は、次のように述べた:「高度専門技術者を獲得するために世界中の国々と競争しており、魅力的なオファーを提供する必要がある」。
シュタルク・ヴァッツィンガー(Bettina Stark-Watzinger)BMBF大臣は、次のように説明した:「外国の学位や専門的な経験を持つ熟練労働者に対して、ドイツの労働市場へのアクセスを簡素化し、入国後の認定手続きの可能性を拡げ、そのためのインセンティブも提供する」。
就業のための移民は、今後以下の3つの柱に基づくことになる。まず「高度専門技術者の柱」では、ドイツの資格またはドイツで認められた資格を持つ第3国のすべての人々が、資格を必要とするすべての仕事で働くことが可能となる。
次の「経験の柱」では、希望する規制されていない職業での専門的な経験と、外国での職業資格か大学の学位があれば、将来の就業のために滞在する資格を与えられる。あるいは、これまでとは異なり、入国後に外国の専門資格の承認を開始し、同時に有資格者として雇用に着くことも可能となる。
最後の「ポテンシャルの柱」は、ドイツでいまだ雇用契約を結んでいない資格のある第三国の国民を対象としている。「チャンスカード(Chancenkarte)」を使えば、仕事を探すために最大1年間の滞在許可が取得でき、この間、トライアル雇用やパートタイム雇用で働くことも可能となる。
[DW編集局]