[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
英国研究・イノベーション機構(UKRI)
元記事公開日:
2022/12/07
抄訳記事公開日:
2023/01/30

持続可能なバイオマニュファクチャリング開発のコンペティション

New competition aims to improve UK sustainable biomanufacturing

本文:

(2022年12月7日付、英国研究・イノベーション機構(UKRI)の標記発表の概要は以下のとおり)

UKRIパートナーは、英国における持続可能なバイオマニュファクチャリングの開発・向上に向けた新たな実現可能性調査コンペティションを開始する。

バイオマニュファクチャリングは、その可能性を最大限に活用すれば、2050年までにすべての温室効果ガス排出量をネットゼロにするという英国政府の目標を達成する上で重要な役割を果たすことができる。さらに、バイオマニュファクチャリングは、既に英国のさまざまな産業分野で基本的な役割を果たしているが、英国の将来の経済的繁栄に役立つ可能性も小さくない。

実際、バイオマニュファクチャリングは、社会と経済の安定にとって重要である。

今回のコンペティションは、2050年までの新規で破壊的で持続可能なバイオマニュファクチャリング製品の開発、設計、市場投入を支援する。これは、Innovate UK、バイオテクノロジー・生物科学研究会議(BBSRC)、工学・物理科学研究会議(EPSRC)が現在展開している、より広範で持続可能なバイオベースの材料・製造プログラムの一部を構成するものである。2023年春には、プログラムの一環としてさらなる共同研究開発コンペティションが開始され、産業規模へのスケールアップ研究を支援する。

最大1,400万ポンドの投資を伴うこの研究会議横断プログラムは、さまざまな業界や部門にわたる共同開発による実現可能性調査を支援することで、英国の国際競争力を高めることを目指す。

◆コンペティションの概要

「持続可能なバイオベースの材料と製造コンペティション」は、英国で登録された組織に対して、英国における持続可能なバイオマニュファクチャリングの開発・改善を目的とした実現可能性調査に対して最大200万ポンドを提供する。

本コンペティションは、より多くの持続可能なバイオベースの製品やバイオテクノロジープロセスを開発し、イノベーションを促すために、企業と学術研究者の間のコラボレーションを奨励する。

採択対象となる提案は、バイオマニュファクチャリング組織の下記課題を促進するものである:

・ネットゼロと資源効率
・レジリエンスと速応性
・技術の先進化とデジタル化

各提案は、以下のような観点でのイノベーション開発という課題にも取り組む:

・バイオベース原料の使用増加
・バイオベースの化学代替の開発
・バイオテクノロジープロセスの持続可能性プロファイルの拡充
・再生可能原料の革新的な利用および再利用
・持続可能で循環的な製品を製造するためのバイオテクノロジーベースの製法開発

[DW編集局]