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- 国・地域名:
- 英国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 英国研究・イノベーション機構(UKRI)
- 元記事公開日:
- 2023/01/05
- 抄訳記事公開日:
- 2023/01/31
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ロスリン・イノベーション・センター報告
- 本文:
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(2023年1月5日付、英国研究イノベーション機構(UKRI)の標記発表の概要は以下のとおり)
Bearing Point Ltd 社は、エジンバラのイースターブッシュ・キャンパスにあるロスリン・イノベーション・センター(RIC)への投資から得られる新たな成果、利点、影響を独自に特定し、実証するよう委託を受けた。委託元はバイオ技術・生物科学研究会議 (BBSRC)、RIC、ロスリン研究所の3機関である。本報告書は、RICが社会や地方・地域・国家経済にもたらす新たな成果、利益、影響を包括的かつ証拠に基づいて実証することを可能にする。
以下は、報告書のエグゼクティブ・サマリから、RICの概要と結論部分を抜粋要約したものである。
■ 背景と範囲
RICは、BBSRC、エジンバラ大学、スコットランド政府による3,000万ポンドの投資を受けて、エジンバラ大学のイースターブッシュ・キャンパスへのビジネス・ゲートウェイとして、2017年8月に開設された。ミッドロジアンのペントランドヒルズのふもとに位置するRICは、同大学のチャーノックブラッドリービルの2フロアで構成され、ロスリン研究所と隣接している。
RICは「知識交換と市場化(Knowledge Exchange and Commercialisation)」に重点を置いており、欧州のどこよりも動物科学関連の専門能力が集中しているイースターブッシュ・キャンパス内において、「世界クラスの施設と最新の技術を備えるダイナミックで活気のある職場環境を提供することにより、畜産業および獣医学・人間医学の両方における世界的な課題に対処するソリューションを提供する」という明確なビジョンを持っている。「動物科学、獣医科学、アグリテック、ワンヘルス産業で戦略的、実用的、共同的研究を行う企業にとって最適なビジネス拠点」になることを目指している。
■ 達成された成果
RICは、設立から5年間で、当初の事業計画の見積もりを上回り、元の 3,000万ポンド投資の価値の109% から621%の範囲の経済的利益をもたらしたとの試算が出ている。現実的な仮定を使用すると、投資額1ポンドにつき、2.86ポンド相当の経済的利益をもたらしたと推定される(286% のリターン)。
RICはまた、起業家的で革新的な文化の確立、イースターブッシュ・エコシステムの強化、入居企業が研究助成金や対内投資資金にアクセスできるようにするなど、定性的メリットももたらした。
我々は、BBSRC、エジンバラ大学、ロスリン・イノベーション・センターが、これら、およびその他の成果を定期的にモニターし続けることを推奨する。
[DW編集局]