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- 国・地域名:
- フランス
- 元記事の言語:
- フランス語
- 公開機関:
- 首相府投資総務庁
- 元記事公開日:
- 2023/01/10
- 抄訳記事公開日:
- 2023/02/01
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「バッテリー支援」プログラム開始
- 本文:
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フランス政府は1月10日、重点支援する「優先研究プログラム」(PEPR)の一つ、「将来世代のバッテリーのためのイノベーション支援」を開始した。投資額は7年間で4,566万ユーロ。交通網のエネルギー転換などに応用できる新しいバッテリー開発を目的とし、中期的に経済活動に乗せ、長期的なイノベーションを意図している。
PEPRは、2022年に本格的に始まった政府の5か年投融資計画「フランス2030」で行う数々の研究支援の”目玉”にあたる枠組みである。複数の案件を含む領域単位の「プログラム」として行う場合と、個別に管理する「プロジェクト」として行う場合(いわゆる「探索的PEPR」)があり、両者あわせて7年間で30億ユーロを投資する。
今回開始されたのは、領域単位の「プログラム」である。政府のバッテリー開発国家戦略にもとづき、特に交通網のエネルギー転換をにらんだバッテリーを開発するとともに、その生産に必要な材料調達を行うことを目的としている。応用例としてはまず自動車の電動化が考えられるが、いずれは航空、宇宙、沿岸警備艇、モノのインターネット(IoT)などへの応用も考えられる。
今回のプログラムは、原子力・代替エネルギー庁(CEA)と国立科学研究センター(CNRS)の両機関を研究拠点とし、▽「イノベーティヴな化学(確実な技術とポスト・リチウムイオンを担う化学)」▽「新しい化学に適応させられるように新しいバッテリーの運用システムを作ること」▽「そのための研究を特定してシミュレーションするための新たなツールを開発すること」――の主要3方針にもとづいて進められる。
重点案件として掲げられているプロジェクトは、以下の5件である。
▽LIMASSE(プラス電極にリチウム金属を用い、信頼性の高いバッテリーのプロトタイプモデルの開発)
▽HIPOHYBAT(ナトリウムイオンを用いた耐久性の高いバッテリー開発)
▽SENSIGA(耐久性の高い医療検診用のバッテリー)
▽OPENSTORM(リチウムイオンに代わる新しい化学にもとづくバッテリー)
▽BATMAN(パフォーマンスの高い電解質をより分けるなどの機能を持ったAIのバッテリーへの導入)◇
なお今回の「将来世代のバッテリーのためのイノベーション支援」プログラムは、昨年11月に国立研究機構(ANR)が公募をかけたプロジェクトも支援対象としており、これらは2023年夏にスタートし、1,500万ユーロが投資される予定である。
[DW編集局]