[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
首相府投資総務庁
元記事公開日:
2023/01/10
抄訳記事公開日:
2023/02/06

6G通信のプロジェクトも公募へ

France 2030 : Le Gouvernement lance un nouveau dispositif de soutien aux solutions souveraines innovantes pour les réseaux de télécommunications 5G et 6G

本文:

 フランス政府は1月9日、5Gおよび6G新世代通信網整備のイノベーションを支援する新たなプロジェクト公募を始めた。2024年2月28日まで募集する。

 5Gをめぐっては、政府はこれまでも公募を行ってきたが、今回は6G新世代通信を見据え、▽5Gの革新と6Gの到来に備えた研究開発の開始(インターフェースやエッジコンピューティングなどによる技術的課題の解決)、▽安全かつ信頼あるブロードバンド通信網の研究の推進(ソフトウェア、材料、サービスを複合的に組み合わせた通信の開発)、▽通信網が環境にもたらす負荷の低減(特にネットワークの消費エネルギー量の低減)――の3点を主要目標としている。

 ジャン=ノエル・バロ経済・財務大臣付特命大臣(DX・電気通信担当)は「この公募により、わが国をネットワーク技術イノベーションの前衛的立場に立たせ、技術主権を確立したい」などと述べた。

 政府は2021年から、5か年投融資計画「フランス2030」とその前身プログラムの枠組みにより、「5G加速戦略」を推進している。この戦略のもとでは、首相府投資総務庁のバックアップを受けた高等教育・研究省と経済・財務・産業・デジタル主権省が、25年までに7億5,000万ユーロ以上を投資する予定である。すでに通信関係の最先端研究で11件、技術覇権の推進に29件のプロジェクトをそれぞれ採択。中小企業29社とスタートアップ企業5社を含む計41の機関が参画し、特に民間企業のプライベートネットワークでの普及を目指している。

[DW編集局]