[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国立科学財団(NSF)
元記事公開日:
2022/12/14
抄訳記事公開日:
2023/02/07

NSF、新設の最高ダイバーシティ&インクルージョン責任者にチャールズ・バーバー氏を指名

NSF appoints Charles 'Chuck' Barber as chief diversity and inclusion officer

本文:

(2022年12月14日付、米国科学財団(National Science Foundation:NSF)による標記発表の概要は以下のとおり)

NSFは、チャールズ(通称チャック)バーバー(Charles ”Chuck” Barber)氏を最高ダイバーシティ&インクルージョン責任者(Chief Diversity and Inclusion Officer:CDIO)に任命した。これは、半導体・科学法(CHIPS and Science Act)により新たに設けられた役職である。バーバー氏は、NSFの上級アドバイザーとして、NSFおよびSTEM事業において、多様性・公平性・包括性・アクセシビリティ(diversity, equity, inclusion and accessibility:DEIA)に関する現在進行中のプログラムや新たな取り組みについて、ビジョン・戦略的リーダーシップ・マネジメントを提供する役割を担う。

NSFのCDIOとして、バーバー氏はDEIAをNSFの文化やミッション、そして特別重点プログラムや従業員リソースグループを含むすべてのNSFの運営や意思決定の過程に統合し、持続可能にする責任を負う。DEIAを確実にNSFの優先事項とし、NSFの説明責任を果たす組織体も整える。また、大統領令14035「連邦政府機関における多様性・公平性・包括性・アクセシビリティ」で定められた要件に対応するようNSFの業務を調整する。この大統領令には、NSF内部におけるDEIAの評価や、NSFで潜在的な障害を取り除きDEIAを前進させるための戦略的計画の展開も含まれている。

バーバー氏は、2021年9月に海軍の多様性・平等性・包括性(DEI)プログラムの統括官(director of the Department of the Navy’s diversity, equity and inclusion programs)に就任し、戦略的DEIイニシアチブを海軍の文化・方針・プログラム・機能などと統合し、実践する役割を担った。それ以前は、「海軍DEI実践戦略(Operational Navy’s DEI Implementation Strategy)」へと繋がった「タスク・フォース・ワン・ネイビー(Task Force One Navy)」報告書の首席執筆者を務めた。

ハーバー氏は、Bakke大学院大学で変革型リーダーシップの博士号を、コロンビア・サザン大学とエクセルシオ大学で組織的リーダーシップと経営学についてその他の学位を取得している。リーン・シックス・シグマ・マスター・ブラック・ベルトの資格を持ち、ハーバード・ケネディー・スクールの政治学のシニア・エグゼクティブ・フェロー・プログラムの客員講師を務めたこともある。

バーバー氏は、コソボとイラクに派遣された米国陸軍退役軍人である。アーカンソー州ボールドノブ出身で、ワシタ・バプテスト大学や陸軍陸上競技チームで短距離走のスターであった。直近では、2022年にアーカンソー州の陸上競技の殿堂入りを果たしている。

バーバー氏は2023年1月16日にCDIOに就任する。

[DW編集局]