[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国立科学財団(NSF)
元記事公開日:
2022/12/13
抄訳記事公開日:
2023/02/07

NSFが食糧と栄養の安全保障にかかわる研究開発を推進

NSF spurs use-inspired research and technology development to address food and nutrition security challenges

本文:

(2022年12月13日付、国立科学財団(National Science Foundation:NSF)による標記発表の概要は以下のとおり)

NSFは本日、食糧と栄養の安全保障に関連する課題に取り組むため、1,100万ドルの投資を行うことを発表した。NSFは、「コンバージェンス・アクセラレータ(Convergence Accelerator)プログラム」の「トラックJ:食糧・栄養安全保障」の第1フェーズとして16の学際的チームを選定した。これらのチームは、健康、気候変動、脆弱で恵まれない地域の栄養問題に関する課題を解決するための技術、ツール、アプローチを開発する。
今後9か月の間、第1フェーズのチームは当初アイデアを概念実証へと進展させ、新たなチームメンバーや提携先を同定し、実践的なイノベーションカリキュラムに参加する。
第1フェーズの終了後、各チームは第2フェーズへの正式提案を提出し、最大500万ドルの追加支援を求める予定である。第2フェーズに選ばれたチームは、24か月にわたって、課題解決と持続可能な開発計画をさらに進めて行く。

第1フェーズの採択者は以下のとおりである。

・米国における商業用海洋魚生産の促進:持続可能な飼料の開発、飼料供給元の確立、市場受容性の向上/ノースカロライナ大学ウィルミントン校
・気候変動下における持続可能な農業のためのAqua Sacs[編集局注:内部に水を保持する素材であるアルギン酸ベースハイドロゲルのひとつ]/プラット・インスティテュート
・ヒューストン地域における公平な食糧・栄養安全保障のための人工知能(AI)ベースの意思決定支援/ヒューストン大学
・全国規模の圃場レベルでの作物モニタリング・予測・意思決定支援のためのデジタルツインの構築/ジョージメイソン大学
・災害に強い食糧システムへのコンバージェンス/メリーランド大学ボルチモア郡校
・乳製品タンパク質製品研究イノベーションハブ/ボイシ州立大学
・小規模農場と地域の食糧サプライチェーンの橋渡しをするデータ主導型農業/アーカンソー大学
・地域社会における栄養安全保障と活性化のための食育(Food EducatioN for Nutritional security and Empowerment in Local communities:FENNEL)/アーカンソー大学パインブラフ校
・食糧・土地・水環境オープンソースリスクインテリジェンス総合モデル(Food, Land, Water Environmental OpenSource Risk Intelligence Synthesis Model:FLOWER-ISM/Mesur.io社
・脆弱な集団における食糧支援の普及および地元産の高栄養素密度の食糧消費の増大/カリフォルニア大学ロサンゼルス校
・中部大西洋地域の食糧回復力ネットワーク:マルチマインドセットアプローチによる食糧の未来の確保/メリーランド大学カレッジパーク校
・健康的な食品のための学際的科学インフラを構築するユーザー参加型研究者ネットワーク(Network Of User-engaged Researchers building Interdisciplinary Scientific infrastructures for Healthy food:NOURISH)/カリフォルニア大学サンフランシスコ校
・プエルトリコにおける地元の新鮮な農産物の持続可能な配達の最適化による栄養不良の軽減/ジョージ・ワシントン大学
・気候変動の中での回復力ある野菜供給のための精密農業(Precision Agriculture for a Resilient Vegetable Supply Amidst Climate Change:Precision Ag4Veggie)/バージニア工科大学アプライドリサーチコーポレーション
・世界および地域の食糧安全保障の回復力向上のための気候変動による食糧システムへの影響予測/カリフォルニア大学サンタバーバラ校
・食品サプライチェーンの脅威を軽減する迅速検出技術と意思決定支援システム/ミズーリ大学

[DW編集局]