[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
国立保健医学研究所
元記事公開日:
2023/02/01
抄訳記事公開日:
2023/02/13

INSERM所長にサミュエル氏

Le professeur Didier Samuel est nommé président-directeur général de l’Inserm

本文:

 国立保健医学研究所(INSERM)は1日、新しい所長に、パリ=サクレー大学のディディエ・サミュエル教授(Didier SAMUEL)が就任すると発表した。同日の大統領主催の閣議で、高等教育・研究大臣の提案にもとづき正式に指名された。

 サミュエル氏は肝臓専門の医師で、2017年にパリ=サクレー大学の医学部長に就任。22年には医学関係学部長会議の議長に選出されるなどの経歴を持つ。

 サミュエル氏は「質の高い医療は、質の高い科学研究に裏打ちされる。その考えのもと、バイオ医療研究に携わる全ての関係者を結びつけ、卓越した研究、そしてイノベーションへと向かわせたい」などとするコメントを発表した。

 INSERMをめぐっては、会計検査院が先月、15~21年の評価結果として「UMR(複数の機関所属の人材が協働するために作る研究ユニット)や大学病院などとの連携が弱い」「資金調達に弱みがある」などと指摘しており、サミュエル氏はこうした課題の解決に取り組むことになる。

 <参考>2023年1月24日公開記事

[DW編集局]