[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
米国航空宇宙局(NASA)
元記事公開日:
2023/01/09
抄訳記事公開日:
2023/02/15

NASA全体のチーフ・テクノロジストを新たに任命

NASA Names New Agency-Wide Chief Technologist

本文:

(2023年1月9日付、米航空宇宙局(National Aeronautics and Space Administration:NASA)の標記発表の概要は以下のとおり)

A. C. チャラニア氏(A.C. Charania)が、ワシントンのNASA本部で技術的な政策とプログラムに関してビル・ネルソン長官の主席顧問を務め技術イノベーションを主導していく、NASAの新任チーフ・テクノロジストに任命された。チーフ・テクノロジストは、NASA全体の技術的投資を6つのミッション部門にまたがるミッションニーズと整合させ、他の連邦機関、民間部門および外部の利害関係者との技術協力を監督する。このポストは、技術・政策・戦略局(Office of Technology, Policy, and Strategy)内に置かれる。

チャラニア氏は、NASA入局前は、認定された自律走行車を商用航空に導入する取組みを行うReliable Robotics社で製品戦略担当副社長を務め、またBlue Origine社において、月恒久滞在戦略である「ブルー・ムーン(Blue Moon)」月着陸船プログラムや、NASAとの複数の技術イニシアチブを推進する活動に携わっていた。

それ以前は、Virgin Galactic社(現在のVirgin Orbit社)の「LauncherOne」小型衛星打ち上げロケットプログラムの戦略と事業開発に携わり、またSpaceWorks Enterprises社において、Generation Orbit社とTerminal Velocity Aerospace社という2つの新興企業の育成を支援するなど、経営と技術面で複数の役割も務めた。

同氏は、高速P2P(point-to-point)移送に焦点を当てたFastForwardグループの創設を主導した他、NASAの革新的先進概念(NASA Innovative Advanced Concepts)のフェローや、Lunar Exploration Analysisグループの商業諮問委員会のメンバーも務めた。ジョージア工科大学で航空宇宙工学の学士号と修士号、エモリー大学で経済学の学士号を取得している。

[DW編集局]