[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国立科学財団(NSF)
元記事公開日:
2023/01/11
抄訳記事公開日:
2023/02/20

NSFが、次世代のサイバーセキュリティ専門家に対する教育・能力開発を支援するための奨学金を供与

NSF provides scholarships supporting education and professional development for next generation cybersecurity experts and professionals

本文:

(2023年1月11日付、国立科学財団(National Science Foundation:NSF)の標記発表の概要は以下のとおり)

NSFの「サイバー部隊(CyberCorps®)サービス奨学金(Scholarship for Service:SFS)」プログラムは、2023年、新たに9大学に対して2,900万ドル以上の資金を供与する。このプログラムは、強靭で回復力のあるサイバーセキュリティ人材の育成を支援し、地方、州、連邦、また部族政府で働くサイバーセキュリティ専門家の採用・維持という課題に対処する。従来の89の助成対象機関に新たな助成対象機関が加わり、プログラムは新たにケンタッキー州、オレゴン州、ウィスコンシン州、コロンビア特別区、プエルトリコ自治連邦区を加えた39州にわたることになる。NSFのこの助成は、国家安全保障にとって不可欠なサイバーセキュリティ人材の規模と強度を高め、特に政府機関における専任のサイバーセキュリティ専門家の需要に応えるものである。

本プログラムはサイバーセキュリティ人材に関する米国の国家戦略において重要な役割を果たしており、開始以来4,220人を超える学生がプログラムを修業し専門家となった。採択校は学際的なサイバーセキュリティ、倫理と戦略、未来のサイバーセキュリティ人材の育成、そして人工知能や次世代ワイヤレスなどの新たな分野に取り組む。

2023年の採択校は以下のとおり:

◆ケンタッキー州におけるサイバーセキュリティ人材育成/ルイビル大学
◆卓越性・倫理・戦略的思考/ロバート・モリス大学
◆学際的サイバーセキュリティとサイバー・フォレンジックス/サム・ヒューストン州立大学
◆サイバーセキュリティ教育・奨学金・サービスの推進/マサチューセッツ大学ダートマス校
◆ウィスコンシン州におけるサイバーセキュリティ人材・カリキュラム評価方法の拡張/マーケット大学
◆政府におけるサービスのためのサイバーセキュリティ研究・教育/南フロリダ大学
◆サイバーセキュリティ専門家即戦力人材の輩出/ウィチタ州立大学(エプスコ対象州)[編集局注:エプスコ(Experimental Program to Stimulate Competitive Research:EPSCoR)は州別の助成金配分の格差を是正するためにNSFに創設された支援プログラム]
◆ブルドッグ・サイバー奨学金/ボウイー州立大学
◆サイバーセキュリティ人材育成のためのクリニカル・ローテーション・アプローチ/オレゴン州立大学

[DW編集局]