[本文]
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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 大統領府
- 元記事公開日:
- 2023/01/04
- 抄訳記事公開日:
- 2023/02/21
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バイデン大統領が超党派インフラ法による橋梁建設・修繕を開始
- 本文:
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(2023年1月4日付、大統領府の標記発表の概要は以下のとおり)
バイデン大統領は本日、ケンタッキー州コビントンを訪問し、米国で最も経済的に重要な橋の再建に向けた資金提供を発表する。超党派インフラ法により、全米の橋梁の修理と再建に400億ドルが投資されるが、これはアイゼンハワー時代の州間高速道路システムの建設以来、橋梁に対する最大規模の投資である。本法で資金援助されるプロジェクトの大半において、関与する建設労働者は高い賃金と手当を受け取ることになる。同法の「橋梁投資プログラム(Bridge Investment Program)」において本日発表される大型橋梁プロジェクト補助金(Large Bridge Project Grants)の初年度は、総工費が1億ドル以上の橋梁が対象であり、経済的に重要な以下の4橋梁が含まれる。
・オハイオ州シンシナティとケンタッキー州コビントンのブレント・スペンス橋
・イリノイ州シカゴのカルメット川にかかる4つの可動橋
・コネティカット州ニューロンドンのゴールドスター記念橋
・カリフォルニア州サンフランシスコのゴールデンゲートブリッジ大統領の経済計画は民間投資をよびこんでおり、例えば、ケンタッキー州ではフォード社とSK On社[編集局注:2021年に韓国のSKイノベーション社の電池事業部門からスピンオフした電池企業]の共同によるバッテリー製造パークやAscend Elements社[編集局注:米国のリサイクル・精錬企業]のバッテリー材料製造施設が、オハイオ州ではインテル社の半導体製造キャンパスやフォード社の自動車組立工場が着工されている。
前述の大型橋梁プロジェクト補助金に加え、[運輸省の]連邦高速道路局(FHWA)は、ケープコッド運河にかかるボーン橋とサガモア橋の架け替えを支援する重要な計画作業を進めるため、米国陸軍工兵隊に橋梁計画補助金を追加交付することも発表した。また、2022年10月、FHWAはワシントン州とオレゴン州を結ぶI-5コロンビア川横断や、主にアムトラック(Amtrak)とフィラデルフィアの南東ペンシルベニア交通局(Southeastern Pennsylvania Transit Authority:SEPTA)が運営する電化鉄道路線上にある18の橋など、23プロジェクトを支援するために、約2,000万ドルの計画補助金を拠出している。
運輸省は今年「橋梁投資プログラム」による総工費が1億ドル未満の橋梁プロジェクトのための補助金を追加で発表する予定である。合計では5年間に125億ドルの資金提供を行う見込みであり、全ての州について少なくとも一つのプロジェクトを支援する。
超党派インフラ法により援助される「橋梁投資プログラム」以外の運輸省プログラムもまた橋の修繕や架け替えに重要な投資を行っており、運輸省はこれまでに「橋梁フォーミュラプログラム(Bridge Formula Program)」「革新的・効率的・コスト削減型の交通のためのレジリエントな運用推進フォーミュラプログラム(Promoting Resilient Operations for Transformative, Efficient, and Cost-Saving Transportation (PROTECT) Program)」「インフラプログラム(Infra Program)」などへの110億ドルの投資を発表している。また、2023年の早い段階において、同法の「メガプログラム(MEGA program)」による橋梁とサプライチェーンへの追加投資が期待されている。
[DW編集局]