[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
エネルギー省(DOE)
元記事公開日:
2023/01/18
抄訳記事公開日:
2023/02/28

DOE、クリーンエネルギー目標達成のための5,000万ドルの地域支援プログラムを開始

DOE Launches New $50 Million Program to Help Communities Meet Their Clean Energy Goals

本文:

(2023年1月18日付、米国エネルギー省(Department of Energy:DOE)の標記発表の概要は以下のとおり)

DOEは本日、全国のコミュニティの、信頼性が高く、安価で、公平で、地域の優先事項を反映したクリーンエネルギーシステムへの移行を支援する最大5,000万ドルの新たなプログラムを開始した。この「クリーンエネルギーを地域社会に(Clean Energy to Communities:C2C)」プログラムは、地方自治体、電力会社、コミュニティベースの組織などに、DOEで開発された革新的なモデリングおよびテストツールを提供し、コミュニティによるクリーンエネルギー目標の達成を支援するものである。C2Cはすべてのコミュニティがクリーンエネルギーの恩恵を得られるようにするというバイデン政権のコミットメントを反映し、ネットゼロ経済の実現という大統領の目標を支援するものである。

C2Cは、再生可能な電力、送電網、輸送および建築物の各部門において、技術的支援や資金も含め、地域社会が必要とするサポートを提供する。 C2Cは、次の3つのレベルの技術支援を用意している。

▽徹底した技術パートナーシップ:複数年にわたるパートナーシップとして、地方自治体、電力会社、またコミュニティベースの組織からなる4~5のチームが、目標達成や特定課題の克服に向けた資金援助を得ながら、部門横断的なモデリング、分析、および検証の提供を受ける。

▽ピアラーニング・コホート:地方自治体、電力会社、またはコミュニティの組織の小さなグループ(合計約100のコミュニティ)が約6か月ごとに定期的に集い、クリーンエネルギーに関するプログラム提案、行動計画、戦略ベストプラクティスについて、互いに、そして専門家から学ぶ。

▽エキスパート・マッチ:1人または複数の技術専門家による短期的な支援(40~60時間)で、最大200のコミュニティのクリーンエネルギーに関する当座の問題への対処を支援する。

C2Cは、国立再生可能エネルギー研究所(National Renewable Energy Laboratory:NREL)が主導、管理し、パシフィックノースウェスト国立研究所等からも協力を得ている。地域の指導者は、地域の仮想モデルが、風力タービン、コントローラー、充電ステーションなど、実際の、そして模擬のクリーンエネルギーインフラや装置とどのように相互作用するかを確認し、将来の投資リスクの軽減に役立てることができる。C2Cは、DOEのエネルギー効率・再生可能エネルギー局(Energy Efficiency and Renewable Energy:EERE)から資金提供を受けている。

C2Cは、2045年までに再生可能エネルギーを100%にすることは可能であるとする、NRELによる「ロスアンジェルス市100%再生可能エネルギー調査(Los Angeles 100% Renewable Energy Study)」に基づいている。

[DW編集局]