[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
科学技術政策局(OSTP)
元記事公開日:
2023/01/24
抄訳記事公開日:
2023/03/01

国家人工知能研究リソースタスクフォースが最終報告書を発表

National Artificial Intelligence Research Resource Task Force Releases Final Report

本文:

(2023年1月24日付、大統領府科学技術政策局(Office of Science and Technology Policy:OSTP)の標記発表の概要は以下のとおり)

本日、国家AI研究リソース(National Artificial Intelligence Research Resource: NAIRR)タスクフォースは最終報告書を発表した。これは人工知能(AI)の研究開発に不可欠なリソースへのアクセスを広げる国家研究インフラを立ち上げるロードマップとなる。

米国のAI研究開発は急速に進展しているが、最先端のAI研究や新たなAIアプリを追求する機会は、リソースの豊富な会社、組織、学術機関以外の研究者にとってはしばしばアクセスしがたい状況にある。NAIRRは、AIの研究者や学生に計算資源、高品質データ、教育ツール、ユーザーサポートへのアクセスを大幅に拡大することでこの状況を変えようとしており、より素晴らしいイノベーションを起こし、公益に資するAIを促進させることが見込まれる。

国立科学財団(National Science Foundation:NSF)のパンチャナタン長官は、「AIの研究開発を促進するサイバーインフラへのアクセスを民主化することにより、歴史的に十分なサービスを受けてこなかったコミュニティ、機関、地域を含め、アメリカの多様なAI研究者全員がAI発展のための革新的なアイデアの模索に参加できるようになる。」と語る。

2020年の「国家AIイニシアチブ法」により立ち上げられたNAIRRタスクフォースは、連邦政府の諮問委員会である。同タスクフォースはOSTPとNSFが共同議長を務め、政府・学界・民間から同数ずつの代表者が参加する構成となっており、2021年6月の発足後に厳格でオープンな検討プロセスに着手し、このたびの最終報告書作成に至った。

[DW編集局]