[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国立衛生研究所(NIH)
元記事公開日:
2023/01/25
抄訳記事公開日:
2023/03/03

NIH、所内バイオエンジニアリングセンターを立ち上げ

NIH launches intramural bioengineering center to foster technology collaboration across the agency

本文:

(2023年1月25日付、国立衛生研究所(National Institute of Health:NIH)の標記発表の概要は以下のとおり)

NIHの国立画像生物医学・生物工学研究所(National Institute of Biomedical Imaging and Bioengineering:NIBIB)は、医学上最も差し迫った様々な問題を解決するための新たな所内研究プログラムである、生物医学工学技術促進センター(Center for Biomedical Engineering Technology Acceleration:BETA Center)を設立した。BETAセンターは、NIH研究における発見へのバイオテクノロジーリソース・触媒的なはたらきを担い、所内の研究プログラムに広く貢献するものである。

このセンターでは、最先端技術の開発、実証、普及を促進するために、焦点を絞った工学アプローチが採用される。重点分野には、バイオメディカルイメージング、バイオセンシング、工学および合成生物学、ナノ材料とバイオ材料、AI、モデリング、計算、情報科学が含まれる。このセンターの特徴は、国および世界の緊急ニーズに対応する、目的に応じた技術開発のための専門家チームを迅速に編成できることである。

BETAセンターの基本的な目的は、生物医学工学特有の学際性に基づき、NIBIBにおける多様性、公平性、包括性、アクセシビリティ(diversity, equity, inclusion and accessibility:DEIA)を拡大していくことである。

全国的な調査の結果、プラット博士(Manu Platt, Ph.D)が、新センターの初代所長に選ばれた。博士は、NIBIBの科学の多様性、公平性および包括性担当副所長にも任命されている。BETAセンターの所長として、博士は、多様なバックグラウンドを持つ職員の採用を含め、生物医学工学のトレーニングと専門職育成の機会の拡大に取り組んでいく。博士の着任は、2023年2月27日の予定である。

NIBIBについて:NIBIBの使命は、生物医学技術の開発をリードし、その応用を促進することにより健康の向上を図ることであり、物理学と工学を生命科学に統合して基礎研究と医療を進歩させることに取り組んでいる。NIBIBは、その所内ラボで、また助成金、コラボレーションおよびトレーニングを通じて、新技術の研究開発をサポートしている。

[DW編集局]