[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国防総省(DOD)
元記事公開日:
2023/01/23
抄訳記事公開日:
2023/03/06

ハワード大学が新たな「大学付属研究センター」の主導機関に

Howard University Will Be Lead Institution for New Research Center

本文:

(2022年1月23日付、国防総省(Department of Defense:DOD)の標記発表の概要は以下のとおり)

本日、DODの高官は、15番目となる大学付属研究センター(University Affiliated Research Center:UARC)をワシントンDCのハワード大学に創設することを発表した。

本研究センターは米空軍をスポンサーとして戦術的自律性(tactical autonomy)に重点を置いて研究を行うものであるが、歴史的黒人大学(historically black colleges and universities:HBCUs)に設けられる初めてのUARCであり、空軍がスポンサーとなる初めてのUARCでもある。

ロイド・ジェームス・オースティン3世国防長官は、「アフリカ系アメリカ人のSTEM(Science, Technology, Engineering, and Mathematics:科学、技術、工学、数学)領域の専門家の約30%は歴史的黒人大学(Historically black colleges and universities、HBCU)卒であるが、DODの研究資金のうちHBCUに向けられている分はごく一部にすぎず、こうした状況を変えるべく今回の創設を決定した」旨を述べている。長官によると、DODはHBCUやマイノリティ受入大学に今後さらに投資する予定である。また、ハワード大学が主導する新UARCは、米国の安全保障の中核的研究分野である戦術的自律性、すなわち軍隊をより速く、よりスマートに、より強くする自律システムの構築に注力し米国軍人の保護に貢献する。

UARCは、特定の分野における専門性を持つ大学の傘下に設置される、DODが支援する非営利の研究組織であり、DODの長期的ニーズを支援するものである。ハワード大学は、最新のUARCに今後参加予定の大学から構成されるコンソーシアムを率いるために選ばれた。同大学は、研究、教職員、学生への資金供給のため、5年間にわたり年間1,200万ドルの配分を受けることとなる。

[DW編集局]