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- 国・地域名:
- 韓国
- 元記事の言語:
- 韓国語
- 公開機関:
- 科学技術情報通信部
- 元記事公開日:
- 2023/01/02
- 抄訳記事公開日:
- 2023/03/08
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国家戦略技術分野大学にイノベーションリサーチセンター設立
- 本文:
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(2023年1月2日付、科学技術情報通信部(MSIT)の標記発表の概要は以下のとおり)
MSITは1月3日、大学の特定分野の研究能力と人的資源を持続可能な研究機関体系に集約して世界的な研究拠点に育成するため、2023年から、大学イノベーションリサーチセンター(Innovation Research Center:IRC)を選定して支援することを明らかにした。韓国の大学は、研究責任者個人を中心として運営されており、安定した研究所体系で大学の研究力を蓄積していくことが困難であるという批判に応え、国家戦略技術関連の大学の中から特定研究力などに優れたセンターを3か所選定し、最長10年間(3+4+3年)、毎年50億ウォンずつ支援することとした。また、MSITは、10年後に世界的な大学IRCを10か所以上育成することを目標に継続的に支援していくことも明らかにした。
IRCは、戦略性、継続性、安定性、開放性などの面で、従来の事業と異なる特徴を有している。まず、国家戦略技術分野大学の特定研究能力を強化し、優れた若手研究者を育成する。そのために大学は、戦略技術関連特定分野をトップダウンで選定し、研究者15名前後の研究グループと課題をボトムアップに構成しなければならない。そして、基礎-応用-開発技術の段階別に、研究成果を可視的に創出するよう努力しなければならない。また、ポスドク研究員5名以上など、優れた若手研究者を確保するとともに、修士・博士課程レベルの研究者育成計画を策定し、戦略技術分野の中心となる研究人材を育成する予定である。
また、大学は政府支援が終了した後もIRCが継続して運営できるよう、産・学の協力や企業の参加など、発展計画を策定しなければならない。支援4年目となる第2段階からは、多様な財源を確保して段階毎の評価時に提示しなければならない。また、高機能研究設備の専門家や産学協力の専門家、・ポスドクなど、研究者の安定的な身分保障にも努力しなければならない。そして、大学はセンターを中心に学内の中小規模の研究グループでは継続して運営することが困難な研究設備プラットフォームを構築・連携し、内外研究協力の拠点として育成していかなければならない。さらに、本事業では、研究者の研究グループへの参加や退出の自由度を高め、人材と研究資源の好循環を促すとともに、ネットワークを活性化するために多様な活動を奨励することとなっている。
[DW編集局]