[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
英国原子力公社(UKAEA)
元記事公開日:
2023/01/25
抄訳記事公開日:
2023/03/10

First Light Fusion(FLF)社がUKAEAのカルハム・キャンパスに実証試験施設を建設

First Light Fusion to build demonstration facility at UKAEA’s Culham Campus

本文:

(2023年1月25日付、英国原子力公社(UKAEA)の標記発表の概要は以下のとおり)

UKAEAとFLF社はこのほど、オックスフォードシャーのUKAEAのカルハム・キャンパスに、FLFの新たなネットエネルギーゲイン*実証機「マシン4(Machine 4)」を収容する新たな専用施設の設計と建設に関する契約を締結した。
[*編集局注:ネットエネルギーゲインとは、投入したエネルギーを上回るエネルギー出力が得られること]

UKAEAとのパートナーシップと「マシン4」の建屋建設に関する提案発表は、ローレンス・リバモア国立研究所の国立点火施設(National Ignition Facility:NIF)による最近のネットエネルギーゲインの確認に続くものである。

NIFと同様に、FLFは「慣性閉じ込め」方式の核融合を追求している。FLFの方法は、NIFによって実証されたのと同じ物理学を活用しているが、燃料ペレットに発射体を当てて、強制的に核融合エネルギーを生成するという独自の方式と組み合わせている。この方式はUKAEAによって検証されている。

このマシン自体は発電しないが、将来の慣性閉じ込め核融合エネルギー発電所に必要な技術を開発するべく使用される。

建設は2024年に開始され、2027年に運用が始まる予定である。

[DW編集局]