[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2023/01/03
抄訳記事公開日:
2023/03/15

BMBF、医学研究のデジタル化を積極推進

Stark-Watzinger: Wir treiben die Digitalisierung in der Gesundheitsforschung entschieden voran

本文:

(2023年1月3日付、ドイツ連邦教育研究省(BMBF)の標記発表の概要は以下のとおり)

BMBFが助成しているデータに基づく医学研究のための「医学情報イニシアチブ(MII)」は、今年初めから拡張期に入っている。

シュタルク・ヴァッツィンガー(Bettina Stark-Watzinger)BMBF大臣は、次のように述べた:

「データこそが治癒に繋がる。BMBFは医学研究のデジタル化を積極的に推進し、2026年まで約2億ユーロを投じてMIIを拡張する。目標は、MIIを、すべてのデータ保護とITセキュリティの要件を満たす、医学データのための分散型データ・インフラのエンジン、そして起爆剤とすることである。デジタル・アシスタンス・システムにより、投薬処方箋や臨床データの自動的な分析が可能となり、望ましくない副作用のリスクが検知された場合は、クリニックの薬剤師に通知されることになっている。このようなITソリューションは、将来的には全ての医療分野で役立ち、我々の医療をより良いものとし、人々の命を救うことになるだろう」

既に始まっている、約2億ユーロの資金が提供される拡張期(2023-2026)の焦点は、大学病院間協力の拡大と、特に地域のケアセンターなど、新たなパートナーとの協力である。

このインフラの重要な基盤となっているのは、医学研究データポータル(FDGP)である。MIIのパートナーだけではなく、大学の研究データやバイオプローブの利用を希望する場合の中心的な窓口として、すべての研究者に役立つことを目的としている。

さらにBMBFは、MIIの枠内で、6つの医学デジタル研究ハブに2021-2025年の間に5,000万ユーロを助成する予定であり、MIIの先駆的な取り組みを、開業医の外来診療からリハビリテーションや介護施設でのケアまで、医療制度のさまざまな分野に適用したいと考えている。

[DW編集局]