（2022年12月30日付、中国科学技術部の標記発表の概要は以下のとおり）

2022年、中国の科学技術界は、「第14次五カ年計画」の国家科学技術革新計画を掘り下げて実施し、党中央と国務院が段取りをした諸項目の任務を完成させた。重点分野の科学研究を加速し、重要な核心的技術においてブレークスルーを果たし、重点研究開発計画の下、79の特別プロジェクトが全面的に展開された。

中国共産党第18回全国代表大会以降の10年は、中国の科学技術にとって極めて異例かつ驚異的な10年間であった。中国の科学技術力は新たなレベルに大きく飛躍し、社会全体の研究開発支出は、1兆元（約19.7兆円）から2.8兆元（約55.2兆円）に増加した。また研究開発の投資強度は1.91%から2.44%に上昇した。中国のグローバルイノベーションインデックスのランキングは34位から11位に上昇し、イノベーション型国家に仲間入りするとともに、ゆとりのある社会の構築に大きく貢献した。

2023年は、質の高い発展を推進することが最重要任務であり、以下の10項目が重点課題である：

１）党の第20回全国代表大会の精神を学習、宣伝、貫徹し、総合的に学習、理解、実行する
２）国の戦略的ニーズと長期的な発展に向き合い、国の戦略的な科学技術能力を強化する
３）新たなタイプの挙国体制を整え、重要な核心的技術の開発競争に勝利する
４）国家重大科学技術プロジェクトの実施を加速し、新たな経済成長分野を開拓する
５）基礎研究を継続的に強化し、重点分野の先行展開を強化する
６）自立自強に焦点を当てるという科学技術政策を実行に移し、科学技術体制の改革を深化させる
７）国際科学技術イノベーションセンターと地域科学技術イノベーションセンターの建設を統合的に推進し、
国際先端レベルのイノベーションと起業のエコロジーを構築する
８）科学技術イノベーションにおける企業の主体性を強化し、企業が市場の優位性を活用して科学技術
イノベーション能力と競争力を高めるよう指導する
９）人材の戦略的配置を改善し、質の高い科学技術人材チームを構築する
10）国際的な科学技術の交流と協力を拡大し、国際競争力のある革新的でオープンなエコシステムを形成する

[DW編集局]