[本文]
-
- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 大統領府
- 元記事公開日:
- 2023/02/02
- 抄訳記事公開日:
- 2023/03/22
-
バイデン政権が「がん撲滅」に向けた新たな行動計画を発表
- 本文:
-
(2023年2月2日付、大統領府の標記発表の概要は以下のとおり)
1年前、バイデン大統領夫妻は、「がん・ムーンショット(Cancer Moonshot)」を再活性化し、「次の25年間でがんによる死亡率を少なくとも50%減らし、がんと共に生きる人々とその家族の生活を改善し、最終的にがんを撲滅する」という野心的だが達成可能なゴールを設定した。大統領は史上初めてがん内閣(Cancer Cabinet)を立ち上げ、(1) スクリーニング検査のギャップを埋める、(2) 環境暴露を理解し対処する、(3) 予防可能ながんの影響を減らす、(4) 最先端研究を患者とコミュニティに届ける、(5) 患者と介護者を支援する、という5つの重要優先領域で取り組みを進めてきた。現在までにがん・ムーンショットはこれらの領域において25以上の新たなプログラム、政策、リソースを発表しており、また大統領府とがん内閣(Cancer Cabinet)は50以上の地域対話とイベントを開催している。
本日、政権はがん・ムーンショットの初年度にとられた行動を基礎にして新たな政府内外の新たな取り組みを紹介すると共に、国のがん研究プログラムの方向性を定める際に国立がん研究所(National Cancer Institute:NCI)長官を導く重要な役割を担う国家がん諮問委員会(National Cancer Advisory Board)の委員6名を任命する。
がん内閣は、新たに以下のような取り組みを行う。
①NCIは、小児がんに直面している家族に臨床および患者ナビゲーションのサポートを提供する官民パートナーシップを立ち上げる。
②保健福祉省の保健サービス局(Health Resources Administration:HRSA)は、がんのスクリーニングと早期発見へのアクセスを改善するため、患者ナビゲーション支援サービスなどに1,000万ドルを提供する。
③保健福祉省は、がん対策のイノベーションを後押しする国家的アクセラレーターとして開発される官民パートナーシップ「キャンサーX(CancerX)」を立ち上げる。また官民のセクターでは、がん予防の推進、より多くの地域へのがんスクリーニングの導入、およびデータ共有と臨床試験の拡大を通じた研究上の進歩について、新たな取り組みを進める。
[DW編集局]