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国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国立科学財団(NSF)
元記事公開日:
2023/02/09
抄訳記事公開日:
2023/03/28

NSF、研究成果実用化のスピードアップを目指す6,000万ドルの新たなプログラムを発表

New $60 million NSF program aims to increase the speed and scale of research solutions

本文:

(2022年2月9日付、国立科学財団 (National Science Foundation:NSF)の標記発表の概要は以下のとおり)

本日NSFは、技術・イノベーション・連携局(Directorate for Technology, Innovation and Partnerships)が主導して6,000万ドルを新たに投資する「橋渡し研究の促進(Accelerating Research Translation:ART)」プログラムを発表した。本プログラムは、高等教育機関が、基礎研究の成果をインパクトのあるソリューションや実践につなげるために必要とする能力とインフラを構築できるよう支援するものである。

NSFはARTを通じて、強力な基礎科学や工学研究の能力を実証しているが橋渡し研究(translational research)活動の拡大と必要となる関連インフラの開発を望んでいる学術機関に、4年間で1件当たり最大6百万ドルの資金援助を行う。

ARTプログラムでは、以下の活動を合わせた提案を求めている。

■研究成果の橋渡し能力を開発し、持続的に成長させるための組織的インフラを短期・長期的に開発・強化する活動
■教育・訓練機会を(特に大学院生やポスドク研究者を対象として)提供し、各人が起業家や官民部間での実用指向(use-inspired)研究者や橋渡し研究者としてのキャリアを目指すことができるようにする活動
■短期間で研究成果を実用化することが大いに期待できる橋渡し研究活動

NSFの技術・イノベーション・連携局長補佐のアーウイン・ジアンチャダニ(Erwin Gianchandani)氏は、「ARTプログラムは、半導体・科学法(CHIPS and Science Act)の目標に沿っており、高等教育機関の能力を高め、技術移転の可能性がある学術研究の特定、技術移転の専門知識を持つスタッフの確保、起業家精神を持つ学生や教員の教育・訓練など、さまざま支援を行うことができる」旨を述べている。

[DW編集局]