[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦経済・気候保護省(BMWK)、ドイツ連邦財務省(BMF)
元記事公開日:
2023/02/16
抄訳記事公開日:
2023/03/28

Infineon社がドレスデンで半導体生産を拡大、BMWKが建設開始を前倒し

Ausbau der Halbleiterproduktion von Infineon in Dresden – BMWK ermöglicht beschleunigten Projektbeginn

本文:

(2023年2月16日付、ドイツ連邦経済・気候保護省(BMWK)の標記発表の概要は以下のとおり)

ドイツの半導体メーカーであるInfineon社は、ドレスデンでの半導体生産のさらなる拡大に投資する。同社は、欧州委員会が連邦政府から得ようとしている助成金に関する決定を下す前でも、建設工事を開始することが可能となった。これは、BMWKがプロジェクトの早期開始を例外的に承認したことによって可能となった。

ハーベック(Robert Habeck)BMWK大臣は、次のように述べた:「Infineon社のプロジェクトにより、ドイツは産業および半導体の拠点として強化されることになる。ザールラント州へのWolfspeed社の進出に続き、これもドイツの半導体拠点としての魅力を示す強いシグナルとなる。半導体は重要技術の1つであり、変革の中核をなすものである。我々はグローバルな競争で優位に立たねばならず、連邦政府としてもプロジェクトを大規模に支援する用意がある。そのための重要な手段が、「欧州チップス法(der European Chips Act)」である。この投資によりInfineon社は、ドイツを事業拠点とすることを改めてコミットしている。このような国の支援による投資は、気候中立への変革に必要なイノベーションを行なう企業に焦点を当てた、革新的な供給政策の一部である。

通常、資金を必要とする投資プロジェクトは、欧州委員会によって国家補助の決定を下し、国の助成金の決定がなされた後にのみ開始できるが、BMWKによって、プロジェクトの迅速な開始を可能としている。

ドレスデンでの半導体生産の拡大は、2030年までに世界の半導体生産に占めるヨーロッパのシェアを20%に上げたいとする欧州連合の目標に大きく貢献するものである。今後の生産は、再生可能エネルギー、EV、エネルギー供給などに使用されるパワー半導体を中心に行われる予定である。

欧州チップス法は、欧州の半導体エコシステムの強化を目的としており、その趣旨に沿って計画された資金提供として、BMWKは、Infineon社のプロジェクトを欧州委員会に申請し、承認を求めている。

[DW編集局]