[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
首相府投資総務庁(SGPI)
元記事公開日:
2023/02/20
抄訳記事公開日:
2023/04/03

フランス2030「将来の自動車両とコンポーネントの生産プロジェクト」公募へ

France 2030 : Lancement de l’appel à projets « Soutien aux projets d’investissements pour produire en France les véhicules routiers de demain et leurs composants »

本文:

(2023年2月20日付、首相府投資総務庁(SGPI)の標記発表の概要は以下のとおり)

本日、ブリュノ・ルメール経済・財務・産業・デジタル主権大臣、ロラン・レスキュール産業担当大臣、クレマン・ボーヌ交通担当大臣は、「フランス2030」を担当するブルーノ・ボンネルSGPI長官とともに、「将来の自動車とその部品をフランスで生産する投資プロジェクト支援」のプロジェクト募集を開始すると発表した。フランス公共投資銀行(Bpifrance)が運営する。

フランスの自動車業界は大きな課題に直面している。様々な危機的状況の中で、2035年の内燃機関自動車の販売終了が、この業界の変革を加速させている。このため業界は、将来の自動車とその戦略的部品の製造、そして産業構造の多様化と近代化に、迅速かつ大規模な投資を行う必要がある。

このような観点から、政府は「フランス2030」を通じ、2030年までに200万台のゼロエミッション車をフランスで生産し、省エネルギーで、かつ自律的でレジリエントなモビリティの開発に、36億ユーロの財源が確保されている。

この措置は、この分野のすべてのプレイヤーを対象とし、これまで実施されている措置、なかでも「フランス2030」の一環として2022年に開始された、下請け企業の多様化を目的としたプロジェクト募集(83のプロジェクトが国による約9,100万ユーロの支援と3億700 万ユーロ以上の産業投資を受けた)をさらに拡大することを目指している。今回の主要選考基準は、プロジェクトの環境性能であり、その目的は2023年から2026年までの自動車業界への投資と開発努力に対して大きなインセンティブを与えつつ、以下を実現することである。

▽2030年までに少なくとも年間200万台の電気自動車を生産
▽将来の自動車の部品の設計と工業化を実現
▽下請け企業の近代化と多様化への投資を加速し、競争力があり、カーボンフリーで、革新的かつ強靭性のある、地域に密着した、より基盤的な産業構造を生み出し、将来の雇用を創出すること

この措置は、メーカー、下請け企業、新興企業など、すべての業界関係者の産業ニーズをカバーすることを目的としており、次の5つの分野からなる。

▽将来の自動車の開発と組み立て
▽将来の自動車の主要部品と機器の生産
▽バッテリー駆動および水素駆動自動車用の充電・給油インフラの生産
▽自動車の下請け企業の新分野への進出
▽生産工程と現場の環境性能の改善 (脱炭素プロジェクト、循環型経済など)

2023年の応募は、2023年3月29日および5月15日の2回行われる。

[DW編集局]