[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国防総省(DOD)
元記事公開日:
2023/03/08
抄訳記事公開日:
2023/04/10

国防総省(DOD)、国防教育・民間大学パートナーシップの下、社会科学研究に2万ドルの支援

Department of Defense Awards $2 Million for Social Science Research Under the Defense Education and Civilian University Partnership

本文:

(2023年3月8日付、国防総省(Department of Defense:DOD)の標記発表の概要は以下のとおり)

DODは、ミネルバ研究イニシアチブ(Minerva Research Initiative)のプログラムである「国防教育・民間大学研究(Defense Education and Civilian University Research:DECUR)パートナーシップ」を通じて、基礎的社会科学研究を追求するために、DODおよび大学の教員から成る6チームを選出した。

DECURは、国防専門軍事教育(Defense Professional Military Education:PME)機関と民間の研究大学との間の協力関係を発展させ、国家安全保障関連の基礎的社会科学研究を改革し、社会科学手法で将来の軍事指導者を育成し、民間と軍の教育機関間の科学協力を強化し、そして最終的には米国の戦略的利益をグローバルに形成する社会的および文化的な力に関するDOD政策立案者の理解を向上することを目指している。

ミネルバ研究イニシアチブは、その研究教員のネットワークを通じて、社会科学コミュニティとのつながりを強化し、DODが将来の課題、特に国防戦略で優先される課題をよりよく理解し、準備できるよう支援する。研究・工学担当国防次官室(Office of the Under Secretary of Defense for Research and Engineering:OUSD(R&E))内の基礎研究局(Basic Research Office:BRO)はこのイニシアチブに資金を提供し、政策担当国防次官室(Office of the Under Secretary of Defense for Policy)内の戦略・戦力開発局(Strategy and Force Development Office)と共同でこれを管理する。

今回DODが選出し、3~4年間にわたって資金提供するプロジェクトとそのテーマ領域は、以下のとおりである:

❶クリーンエネルギー・サプライチェーンにおける重要鉱物、バッテリー技術、および敵対的サプライヤーへの依存の低減(テキサス大学オースティン校、米国海軍大学校)
テーマ領域:環境変化の社会的影響(OUSD)

❷サイバー空間における戦略的競争:実験的方法論によるサイバーキャンペーン効果の測定(シンシナティ大学、国防総合大学)
テーマ領域:非管理空間、半管理空間、および異種管理空間における安全保障リスク(OUSD)

❸マルチステークホルダー体制形成の理解:シスルナ(Cislunar)空間の事例(ジョージア工科大学、海軍大学院)
テーマ領域:非管理空間、半管理空間、および異種管理空間における安全保障リスク(OUSD)

❹サイバーソーシャル空間における過激主義および住民間暴力の常態化への特徴づけと対抗(ピッツバーグ大学、米国海軍兵学校)
テーマ領域:オンラインとオフラインの影響に関する地域社会研究(海事研究局(office of Naval Research))

❺中国の「一帯一路」構想が地域社会に及ぼす影響の地球規模での評価(バッファロー大学、海軍大学院)
テーマ領域:アクセス困難な環境に対する計算社会科学研究(OUSD)

❻多文化にまたがる人工知能デザイン:認知言語学による倫理的影響の解明(ユタ大学、国防総合大学)
テーマ領域:人工知能の社会的および文化的影響(空軍科学研究局(Air Force Office of Science Research))

[DW編集局]