フランス産業財産庁（INPI）（日本の特許庁に相当）は3月16日、特許登録状況を示す「INPIランキング2022」を発表した。それによると、首位は航空宇宙・防衛・通信大手サフラン社（Safran）の931件、２位は自動車大手ステランティス社（Stellantis）の924件で、いずれも２年連続、僅差で同じ順位につけた。

　３位は原子力・代替エネルギー庁（CEA）の672件で、前年まで７年連続で４位だった順位を上げた。トップ50位のうち、公的研究機関の数は12に上った。またトップ50位に初めてランクインした企業や機関の数は10だった。

　パスカル・フォール同庁長官は「コロナ禍に見舞われたにもかかわらず、大きな企業や組織ではイノベーションに投資を続けていることがわかった。企業が競争力を強化するうえで、知的財産を戦略的に使っている」とコメントした。また公的研究機関の実績や順位については「何年にもわたってその地位を固めつつある。こうした活動を今後も続け、研究成果を社会実装につなげられるよう期待するのみだ」とした。

　4～10位の企業や機関、および件数は次の通り。
▽4位　ヴァレオ社（Valeo）543件
▽5位　ロレアル社（L’Oréal）475件
▽6位　国立科学研究センター（CNRS）354件
▽7位　ルノー社（Renault）344件
▽8位タイ　エア・リキード社（Air Liquide）およびタレス社（Thales）各213件
▽10位　フォルビア社（Forvia）210件

[DW編集局]