（2023年3月6日付、科学・イノベーション・技術省（DSIT）の標記発表の概要は以下のとおり）

首相とDSIT大臣は本日、イノベーションへの投資を促進し、世界最高の人材を英国に呼び込み、AIなどの画期的な新技術の可能性をつかむため、3億7,000万ポンド以上の資金を投じる多数の新規措置とともに、2030年までに英国を科学技術大国として確固たる地位を築くための計画を発表した。

新たな「科学技術枠組み（Science and Technology Framework）」は、新設のDSITによる最初の主要な取り組みであり、10項目の主要施策を通じて、この10年間で英国を世界の科学技術の最前線に位置付けるよう、政府のあらゆる部署を促すものである。

そうすることで、政府は産業界のイノベーションと世界をリードする科学研究に適した環境を育み、将来の高収入雇用を創出し、最先端の産業で経済成長を図り、より適切な医療から安全保障に至るまで、国民生活を向上させることができる。

新たな「科学技術枠組み」の10項目は、次のとおり：

・英国の目標を達成するために最も重要な技術における戦略的優位性を特定、追求、達成する。
・人材と投資を引き付けて世界的な影響力を高めるため、英国の科学技術の強みと大望を国内外に示す。
・経済成長と生産性向上に必要な研究開発への官民の投資を促進する。
・羨望に値する英国の人材とスキルの基盤に立脚する。
・科学技術基盤の革新的なスタートアップや企業へ資金提供する。
・英国政府の購買力を活用し、公的調達を通じて、イノベーションと成長を促進する。
・戦略的な国際的責務、外交、パートナーシップを通じ、世界の科学技術ランドスケープを形成する。
・能力、投資、発見の誘因となる、研究開発のための最高の物理的およびデジタル基盤への研究者のアクセスを確保する。
・EU離脱後の自由を活用し、世界をリードするイノベーション促進法令を策定し、世界の技術基準に影響を与える。
・公共サービスの運営方法を改善するため、英国の公共部門全体でイノベーションを促進する文化を創造する。

この新たな枠組みの実現により、新規および既存の資金提供で約5億ポンド相当の多数のプロジェクトが直ちに開始され、英国がゲームチェンジング・テクノロジーにおいて世界をリードするためのスキルと基盤構造を確保するのに役立つ。

[DW編集局]